マンU再建へ…ルーニーが補強方針に提言 スター獲得は「金が無駄になる」と指摘

ルーニーが古巣マンUについて言及【写真:Getty Images】
ルーニーが古巣マンUについて言及【写真:Getty Images】

来季は我慢を要求 「スールシャールに2年か3年を与えよう」と呼びかける

 米MLS(メジャーリーグサッカー)のD.C.ユナイテッドに所属する元イングランド代表FWウェイン・ルーニーが、かつて自身がキャプテンを務めた古巣マンチェスター・ユナイテッドについて言及した。低迷する名門は、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドなどの超スーパースターを補強しても問題解決にはならないと述べている。英公共放送「BBC」が報じた。

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 ユナイテッドは昨年12月、成績不振によりチームをUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に導いたジョゼ・モウリーニョ前監督が退任。後任として、クラブOBのオレ・グンナー・スールシャール氏を暫定的に招聘すると、チームはクラブレジェンドの復帰から公式戦11戦無敗と怒涛の勢いで駆け抜けた。

 その手腕を評価されたスールシャール暫定監督は、3月末にユナイテッド指揮官に正式に就任。ところがチームはその後にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で敗退したうえに、プレミアリーグでも6位に終わり、来季のCL出場権を獲得できなかった。

 ルーニーは「BBC」のラジオ番組「スポーツウィーク」で、ユナイテッドの来季を展望。今季、CLを制したリバプールやプレミア連覇を果たしたマンチェスター・シティと競うことはできないとの見解を示し、夏の移籍市場はスールシャール監督にとって“トリッキー”になることを予測している。

「スールシャールが最初にしなければいけないのはチームの再建だが、たとえ1億ポンド(約138億円)で1人か2人の選手を獲得しても、すでにクラブにいる選手たちの助けにはならない。将来性のある選手を3000万ポンド(約41億円)から4000万ポンド(約55億円)で5人から6人獲得し、彼らを中心にチームを作るべきだ」

 さらに「ロナウドやメッシ、(スペイン代表DFセルヒオ・)ラモスや(ウェールズ代表FWギャレス・)ベイルのような選手を連れてきて、2年で3億5000万ポンド(約480億円)をかけても、その金が無駄になる」と続け、クラブはクオリティーの十分な若い選手で立て直しをするべきだとの見解を示した。

 また、ファンも来季のプレミアではチームが上位を競えるような状態でないことを理解するだろうとし、「プレミアで競争できるレベルにチームを再建するために、スールシャールに2年か3年を与えよう」と呼びかけた。来季に向けて、スールシャール監督率いるユナイテッドはどのような道を選ぶのだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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