森保J、トリニダード・トバゴ戦「パフォーマンス分析」 見せ場少なき一戦の収穫は?

(左から)柴崎岳、畠中槙之輔、中島翔哉、長友佑都、大迫勇也【写真:Yukihito Taguchi & Noriko NAGANO】
(左から)柴崎岳、畠中槙之輔、中島翔哉、長友佑都、大迫勇也【写真:Yukihito Taguchi & Noriko NAGANO】

森保体制15試合目で初の3バック採用、出場16選手のアピール度を4段階で査定

 日本代表は5日に行われたキリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦で0-0のスコアレスドローに終わった。森保一監督は、注目を集めた18歳のMF久保建英(FC東京)をベンチ外とし、体制発足後15試合目にして3バックを初採用。シュート25本と猛攻を仕掛けるも、最後までゴールを割れなかった。ここではトリニダード・トバゴ戦に出場した全16選手のパフォーマンスをチェック。4段階(◎→○→△→×)で評価した。

<GK>
■シュミット・ダニエル(仙台)=〇

 被シュートは5本ながらそのうち4本は枠内で、後半10分にはトリニダード・トバゴFWレビ・ガルシアにニアへの強烈なシュートを放たれたが、鋭いセービングでピンチをしのいだ。ビルドアップでも冷静にフリーの選手へパスを出すなど、足元の面もそつなくこなした。「相手のGK(マービン・フィリップ)がすごく良かったのでそこには劣る」と話しつつも、「自分のなかでやれることはやった」と自己評価している。

(出場なし)
権田修一(ポルティモネンセ)
大迫敬介(広島)
川島永嗣(ストラスブール)※ベンチ外

<DF>
■長友佑都(ガラタサライ/→後半34分OUT)=△

 シャドーの中島を生かすべく、“無駄走り”でおとり役を買って出るなど、ベテランらしさを見せた。ただ、後半17分に左サイドをえぐって上げたクロスを相手DFにカットされるなど、チャンス創出の面ではもうひと工夫ほしかった。本人も試合後、3バックへの適応に頭をフル回転させていたことを明かし、「脳が疲れた」と振り返っている。

■酒井宏樹(マルセイユ/→後半17分OUT)=△

 マルセイユでも3バックを体験済みとあって、ウイングバックへのアジャストはスムーズだった印象だ。前半24分にはゴール前に的確なクロスを入れてチャンスを演出。ただ、前半12分にFWジョマル・ウィリアムズとの接触で傷んだように削られるシーンも多く、後半17分に室屋成と交代した。

■昌子 源(トゥールーズ)=△

 後半20分にはトリニダード・トバゴFWレビ・ガルシアのスピードに振り切られ、ペナルティーエリア内で決定機を献上。フィードでも長友らターゲットから大きく外すシーンも目立った。後半41分にセットプレーからのヘディングでゴールの匂いを漂わせたとはいえ、本人としても納得のパフォーマンスではないだろう。

■畠中槙之輔(横浜FM)=△

 A代表2試合目は3バックの左ストッパーで出場。相手の前線の選手が高さで勝負するタイプではなかったため、184センチのサイズを生かして空中戦にも危なげなく対応。3月のボリビア戦からシステムが変わって慎重になったか、またもや得意とする縦パスは少なく、リスクの少ないプレーに終始した。

■冨安健洋(シント=トロイデン)=〇

 3バックの中では最も安定。トリニダード・トバゴMFジョマル・ウィリアムズと激しい肉弾戦を繰り広げ、デュエルでイニシアチブをとった。縦へのチャレンジパスは少なかったが、「受ける前のポジショニング」という教訓を今後にどう生かしていくかだろう。

■室屋 成(FC東京/←後半17分IN)=△

 攻撃に絡んだのは、後半33分に挙げたクロスと、同37分に逆サイドからのロングパスに飛び込んでゴールライン際から狙ったシュート気味の折り返しのみ。いずれも決定機には至らず、インパクトに欠けた印象は否めない。

(出場なし)
槙野智章(浦和)
山中亮輔(浦和)
中山雄太(ズヴォレ)※ベンチ外

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