アメリカ移籍のマエストロを短期レンタルで獲得か インテルとマンCが一騎打ち

古巣と系列クラブが火花を散らす展開

 長友佑都の所属するインテルとマンチェスター・シティがMLSニューヨーク・シティFCのイタリア代表MFアンドレア・ピルロの獲得を巡り、一騎打ちを展開していることが明らかになった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「インテルがクレイジーなアイデア。ピルロ」と特集している。

 現在セリエAで首位フィオレンティーナと勝ち点で並ぶインテルで、ロベルト・マンチーニ監督は来年1月の移籍市場でレジスタと呼ばれる中盤の底でゲームメークが可能なタレントを探しているという。記事では「ロベルト・マンチーニは1月の移籍市場で、アンドレア・ピルロをインテルに連れて来たい」と報じられている。

 ピルロのプレーするアメリカMLSは来年3月までオフとなる。来年1月から短期レンタルでの獲得をインテルは画策している。そして、ニューヨーク・シティFCの系列クラブであるマンチェスター・シティもマエストロの獲得に動いているという。

 ピルロ自身は「何をするか? バカンスに入る。合宿の前に数週間練習して、準備する。ベッカムがミランに行った時のような、レンタル移籍は考えていない。クラブに対して正しいことではないから」と語った。かつて LAギャラクシーでプレーした元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムが冬の間に短期期間、ACミランでプレーした経緯が2度ほどあるが、ベッカムの道は辿らないとピルロ自身は語っている。だが、心変わりの可能性は大いにあると同紙は分析している。

 来年夏にフランスで行われる欧州選手権にイタリア代表として参戦するために、ピルロには試合勘と体力を維持する必要があるという。美しいパスでフィールドを彩った稀代のレジスタが、再び欧州の舞台に返り咲くこともあるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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