これでも解任? チェルシーのサッリ監督、名将モウリーニョ以来の公式戦好成績も…

ELを制しトロフィーを掲げるサッリ監督【写真:Getty Images】
ELを制しトロフィーを掲げるサッリ監督【写真:Getty Images】

今季公式戦39勝を挙げ、21世紀初のELを制したイタリア人監督となるも解任説は止まず

 チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督が、就任1年目でチームをUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇に導いた。プレミアリーグは3位に終わったが、今季公式戦39勝を挙げ、これがジョゼ・モウリーニョ元監督以来の好成績だったことが分かった。

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 チェルシーは現地時間29日、アゼルバイジャンの首都バクーでEL決勝アーセナル戦に臨んだ。前半を0-0で折り返したが、後半にフランス代表FWオリビエ・ジルーがヘディングシュートで均衡を破ると、ベルギー代表MFエデン・アザールの2得点などで4-1と快勝した。

 プレミアリーグでは3位フィニッシュだったチェルシーだが、2012-13シーズン以来となる欧州タイトルを獲得して面目を保った。就任1年目のサッリ監督は自身初のメジャータイトル獲得を成し遂げた。

 データ分析会社「オプタ」によれば、サッリ監督は今季公式戦全体で39勝を記録。就任1年目の成績としては、2004-05シーズンのモウリーニョ元監督の42勝に次ぐ好成績だ。また、サッリ監督は21世紀のEL(前身のUEFAカップ含む)を制した初のイタリア人指揮官となった。

 文句なしの功績だが、サッリ監督に関して、今季限りでの解任報道が続いている。マッシミリアーノ・アッレグリ監督が退任するユベントスの新監督候補と目されるなど、わずか1年でロンドンを去る可能性が浮上している。

 アーセナル戦後にはエースのアザールが「これがさよならになるだろう」と退団をほのめかす発言をするなど、大きな転換期を迎えつつあるチェルシー。チームをタイトルに導いたサッリ監督にも別れを告げるのか。クラブの決断に注目が集まる。

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