コパ・アメリカは13人がA代表初招集 監督・技術委員長が口にした苦しい台所事情は?

(左から) 関塚隆技術委員長、森保一監督【写真:Football ZONE web】
(左から) 関塚隆技術委員長、森保一監督【写真:Football ZONE web】

インターナショナルマッチデー期間外で拘束力がなく、東京五輪世代中心の選考

 日本サッカー協会は24日、6月にブラジルで行われるコパ・アメリカに臨む日本代表メンバー23人を発表した。インターナショナルマッチデー期間外で代表チームに選手の拘束権がないなか、東京五輪世代を中心に半数以上の13人が初招集。関塚隆技術委員長は、「カレンダーを含めて今後はもっと長期的に調整する必要があるとは思っている」と課題を口にした。

 24日に発表されたコパ・アメリカのメンバー23人で、6月のキリンチャレンジカップ2019からの継続選出となったのは、GK川島永嗣(ストラスブール)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)、DF中山雄太(ズヴォレ)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF久保建英(FC東京)、FW岡崎慎司(レスター/退団決定)の9人。東京五輪世代のDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)やFW上田綺世(法政大)ら実に13人がA代表初招集となった。

 今回のメンバー23人は、「4月、5月、6月とカレンダーを見ながらの人選と選考。それをクラブと話しながら決定に至った」と関塚技術委員長は説明。森保一監督は「派遣義務のない大会に対し、Jリーグや大学の皆さんにはシーズンが続いているなか、戦力的にもダウンするなかで選手を派遣して活動に協力してもらえることに感謝したい。海外クラブも活動に対して、本来ならオフシーズンで選手を休ませるところで派遣に協力してもらった。海外のクラブにも感謝したい」と語った。

 コパ・アメリカに招待国として参加する日本は、今年1月にはアジアカップに出場しており、「大陸選手権への選手招集の拘束力は1年に1大会」「インターナショナルマッチデー期間外で代表チームに強制力がない」などの障害が立ちはだかった。南米の強豪国とアウェーで対戦できる貴重な場で、いわゆる“ベストメンバー”を組めなかったわけだが、関塚技術委員長は「カレンダーを含めて今後はもっと長期的に調整する必要があるとは思っている」と見解を語った。

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