ファン・ペルシーが「生涯ベストゴール4傑」を選出 「本当にクール」と自画自賛した一撃は?

マンチェスター・ユナイテッドでは優勝を決めるハットトリックを決めた【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドでは優勝を決めるハットトリックを決めた【写真:Getty Images】

最後に挙げたゴールは優勝を決めた美ボレー 「特別だった」

 2つ目には、アーセナル時代のゴールをピックアップした。2006年9月30日に行われたプレミアリーグ第7節チャールトン対アーセナル(1-2)で決めた、ジャンピングボレーシュートを挙げている。「夏の間に練習していた」と語ったシュートは、“フライング・ダッチマン”と呼ぶにふさわしい一撃だった。右からのクロスにペナルティーエリア外から走り込み、クリアしようとする相手の前に飛び込んで左足のジャンピングボレー。エリア外からゴールへ叩き込むスーパーゴールだった。

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 「どこかバルセロナのファンのようなところもあった」と明かしたファン・ペルシーが、3つ目に挙げたのはバルサ戦でのゴールだった。2010-11シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、アーセナルはバルセロナと対戦。ホームで迎えた第1戦(2-1)で、ファン・ペルシーは同点となる得点を挙げている。ペナルティーエリア左へ抜け出してボールを受け、クロスを入れるように見せてGKとニアポストのわずかな隙間を通したゴールだった。角度のないところからピンポイントでコースを突いたハーフボレーは、ライフルのような威力に正確性が伴ったシュートだった。その後アーセナルが逆転し第1戦を勝利したが、第2戦ではアウェーで1-3と敗れ、CL敗退が決まった。

 そして最後に挙げたのは、ユナイテッドでプレミア制覇を決めた試合での一発だった。2012-13シーズンのプレミアリーグ第35節アストン・ビラ戦(3-0)は、勝てば優勝が決まる状況だった。開始早々の前半2分に先制点を挙げたファン・ペルシーは、同13分に2点目を挙げた。元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(現・DCユナイテッド)が、自陣のハーフウェーライン付近から前線へロングボールを送り込み、ユナイテッドのカウンターアタックが発動。相手から離れるようにして裏へ抜け出したファン・ペルシーは、約40メートルのロングパスをダイレクトボレー。ゴール右サイドネットにシュートを突き刺した。本人も「あれは特別だった」と振り返ったゴールは、優勝を引き寄せたゴールとなった。その後、同33分にも追加点を挙げたファン・ペルシーは、この試合でハットトリックを達成しプレミアリーグ制覇を成し遂げた。

 これまで数多くのスーパーゴールを生み出してきたファン・ペルシー。オランダが生んだ名レフティーの輝きは、今後も語り継がれていくはずだ。

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