ブラッター氏が暴露 投票前から2018年W杯開催地はロシアに決まっていた!?

覆った22年の開催地

 国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は現在、贈収賄行為などで90日間の職務停止処分を受けている。その渦中の人物が、2010年12月2日にFIFA総会での開催地の投票を行った18年のロシア・ワールドカップについて、それ以前からロシア開催で合意に至っていたと暴露している。英BBCが報じた。

 79歳のスイス人はロシア大会と、22年のカタール大会を決定する投票を同時に行ったことについて、「失敗だったのか?」と質問されると、こう語ったという。

「FIFAの組織内で我々は(W杯開催地を)ロシアで行くと合意していた。なぜなら、東ヨーロッパで行われたことがなかったからだ。22年に関してはアメリカに戻るということだった。そうすれば、2つの最大の政治的な力を持つ国でW杯を開催できることになった」

 同氏は、最終的には22年大会に関して欧州諸国の4票がアメリカからカタールに流れ、カタール開催に決まったという内幕まで暴露した。

 18年と22年W杯招致と投票に関する収賄疑惑で、スイス警察当局が捜査を進めている。すでにアメリカの司法当局も同じ容疑でFIFA高官を逮捕している。

 FIFA内部で投票前からロシア行きで固まっていたという会長の衝撃の告白は大きな波紋を広げそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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