長谷部誠の「頭脳」とフランクフルト監督の「戦略」 EL4強チェルシー撃破へ抱く希望

フランクフルトのMF長谷部誠【写真:Getty Images】
フランクフルトのMF長谷部誠【写真:Getty Images】

EL準決勝第1戦は1-1ドロー ヒュッター監督は長谷部をアンカーで起用

 ドイツ勢で唯一、今季の欧州カップ戦で勝ち残っているフランクフルトは、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝でイングランドの強豪チェルシーと対戦している。1-1の引き分けで終わったホームでの第1戦は、第2戦に向けて可能性を感じさせる戦いぶりだった。

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 フランクフルトのアディ・ヒュッター監督はチェルシーの良さを消しながら、自分たちの強みを出すための戦略を練り上げてきた。3-1-3-3のシステムで選手を配置し、3枚のCBがチェルシー攻撃陣をそれぞれ抑え、同サイドのインサイドハーフとウイングバックがすぐにサポートできるような距離感を大事にした。

 運動量と競り合いの強さに定評があるジェルソン・フェルナンデスとセバスティアン・ローデを中盤で同時起用し、精力的にプレスを仕掛けていく。ボールを奪うとトップ下のミヤト・ガチノビッチとルカ・ヨビッチがボールを素早く収めて攻撃にアクセントを加え、サイドからは単独でもドリブルで持ち運べるフィリップ・コスティッチとダニー・ダ・コスタの打開力を生かして攻め上がる。コスティッチのクロスからヨビッチがヘディングシュートで決めた先制ゴールは、まさに狙い通りだった。

 そんなヒュッター監督のプランすべてを結び付ける大事なピースが長谷部誠だった。普段のリベロポジションではなく、一つポジションを上げてアンカーで起用。試合後の記者会見でヒュッター監督は、その理由について以下のように答えていた。

「チェルシーのセンターフォワードを務める(オリビエ・)ジルーに対して、フィジカルの強さ、スピードで対抗できる(マルティン・)ヒンターエッガーが必要だった。そしてそこへのパスコースを消し、自分たちでボールの展開を作るために、アンカーで長谷部を起用した。彼のクオリティー、ピッチを見渡し、試合の流れを読む能力でゲームをコントロールしたいと思った。多くの時間帯で上手くいったと思う」

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中野吉之伴

なかの・きちのすけ/1977年生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで、さまざまなレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス取得(UEFA-Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、16-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。『ドイツ流タテの突破力』(池田書店)監修、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)執筆。最近はオフシーズンを利用して、日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで精力的に活動している。

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