危機的状況のモウリーニョ 更迭時にはチェルシーがペップ争奪戦に参戦か
来季の後任候補にかつての宿敵が急浮上
今季15位と不振のチェルシーが、ジョゼ・モウリーニョ監督を更迭した場合、来季以降の後任としてバイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ監督を招聘する可能性が急浮上している。英地元紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。
昨季のプレミア王者は今季すでに5敗を喫し、15位に低迷している。石油王として知られるチェルシーのロマン・アブラモビッチ会長は、今季限りでバイエルン・ミュンヘンと契約満了になるグアルディオラ監督の招聘に興味を抱いているという。もしも、モウリーニョ監督がチームを浮上させることに失敗し、解任された際、スペイン人の名将が来季の後任候補に急浮上しているとレポートされている。
チェルシーは今夏に新たに4年契約を結んだモウリーニョ監督が、チームを再建することを願っているが、24日にウェストハムに敗れ、今季リーグ5敗目を喫してしまった。チェルシーの首脳陣はモウリーニョ監督への信頼を表明しているが、次節、ユルゲン・クロップ新監督の就任したリバプールとのホーム戦に敗れれば、ポルトガル人指揮官の立場はさらに危うくなるという。
グアルディオラ監督が任期満了となるのは今季終了後。すでにマンチェスター・シティ、イングランド代表が招聘に動いており、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOも続投に自信を示しており、争奪戦は激化しそうだ。同紙の特集ではチェルシーのグアルディオラ政権誕生までのつなぎの候補者も挙げており、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ前監督が招聘不可能なことから、オランダ人の知将フース・ヒディンク監督の再登板の可能性を指摘している。
“スペシャル・ワン”はレアル・マドリードを指揮した際、当時のバルセロナ監督だったグアルディオラ氏とのライバル関係も有名だった。スペイン時代の宿敵に、モウリーニョ監督はその座を明け渡すことになるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images