香川真司は「今も愛されている」 失意のダービーに見た“ドルトムント英雄”の足跡

ドルトムントサポーター【写真:Getty Images】
ドルトムントサポーター【写真:Getty Images】

サポーターが語った「香川はドルトムントにとってヒーローの1人」との声

「シンジ・カガワはドルトムントにとってヒーローの1人だよ! ダービーマッチでもゴールを決めてくれたし、優勝にも貢献してくれた選手だ。素晴らしかったよ。ただ、ここ最近はチームのプレーと上手く機能しなくなってしまった。監督が起用しなかったというのもある。でも、(14年に)マンチェスター・ユナイテッドから戻ってきてからは、かつてのような鋭さが見られなくなってしまったとも思うんだ。残念だけどね。それでも彼は今でも、ここドルトムントで本当に愛されているんだ!」

 スタジアムからの帰り道、3人は失意の中で「全盛期の香川がいれば……」なんてことを思ったりしたのだろうか。あるいは「今日の負けは納得いかない。やられたまんまでいられるか、来季は倍返しだ!」と、視線はすでに先へと向けられているのだろうか。

 終わることのない宿敵との戦いの連鎖。その歴史の中で、香川真司は確かな足跡を残していた。中央駅に向かう僕の背中に、何人かのドルトムントファンが「シンジ!」と声をかけてくる。

 ダービーのヒーローは今でも、ドルトムントファンとともに歩んでいるのだ。


中野吉之伴

1977年生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで様々なレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA-Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2016-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。『ドイツ流タテの突破力』(池田書店)監修、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)執筆。最近はオフシーズンを利用して、日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。

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