「ボルトをスタンダードにしたら…」 ペップ監督、白熱の優勝争いを独特の表現で語る
“ライバル”とのデッドヒートに感謝 「リバプールのおかげで競争できている」
大詰めを迎えている欧州各国リーグにあって、最もデットヒートかつハイレベルな優勝争いを繰り広げているのが、プレミアリーグのリバプールとマンチェスター・シティだ。シーズン勝ち点が最高で90点台後半に及びそうな戦いについて、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は他分野のスーパーアスリートに例えて大歓迎だと話している。
英公共放送「BBC」によると、現地時間28日の第36節バーンリー戦に向けての監督会見で、ペップ監督はユルゲン・クロップ監督率いるリバプールに対して激しいトップ争いを繰り広げていることへの感謝を告げている。
「昨季(勝ち点100を獲得して優勝)に我々が作り上げた基準において、優勝のためには勝ち点90どころか100に近づく必要があると考えられている。我々はリバプールがそこにたどり着くのを助けたし、リバプールは我々が進み続けるのを助けた。リバプールのおかげで競争できているんだ」
27日時点で首位リバプールは勝ち点91(36試合消化)、シティは同89(35試合消化)となっている。過去のプレミアで優勝できなかったチームの最高勝ち点は2011-12シーズンのマンチェスター・ユナイテッド(優勝はシティ)の「89」で、この記録を更新するのはほぼ確定的だ。わずかシーズン1敗しかしていないリバプール、35試合で29勝も挙げているシティの強さを象徴する数字だが、ペップ監督は陸上、ゴルフのスーパースターに例えて語る。
「ウサイン・ボルトをスタンダードにした100m走に臨むなら、他の選手もそれに達しないといけない。それはジャック・ニクラウスやタイガー・ウッズも同様だろう。シーズンの勝ち点100……競り合っていくなら、達成しなければね」
スーパーな相手がいることによって記録は伸びる。勝利とともに最高の内容を求めるペップらしい発言だろう。世界最高峰のプレミアで高次元の連覇を果たすため、名将のモチベーションは高まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)