「メッシを保有していない…」 ミラン元10番、ペップがCL制覇を“逃した理由”を分析
フリットはメッシの存在が「大きな違いを生む」とCL制覇を逃した要因に持論
マンチェスター・シティはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でトットナムとの壮絶な撃ち合いの末、準々決勝で敗退となった。世界的名将であるペップ・グアルディオラ監督にとってはまたしてもバルセロナ以外での欧州制覇は持ち越しとなったが、この要因について、かつてのオランダ代表のレジェンドは「リオネル・メッシ不在」を理由に挙げたという。
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グアルディオラ監督率いるシティはトットナムとの第2戦で、ラストプレーのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定によってゴールが“幻”になり敗退が決まった。指揮官はVAR判定について肯定するなど敗戦を潔く認めた一方で、バルサを率いていた2010-11シーズン以来となるビッグイヤー獲得とはならなかった。
スペイン紙「マルカ」が伝えたところによると、衛星放送「ビーイン・スポーツ」のインタビューに答えたのは元オランダ代表MFルート・フリット氏だ。1980~90年代のオランダ代表、そして、ACミランの黄金時代の主役を担った元10番はこのように要因を語ったのだという。
「グアルディオラがチャンピオンズリーグで勝てないのは、メッシを保有していないからだ。その差は大きな違いを生むのだから。彼はバイエルン・ミュンヘンでも挑戦し続け、毎シーズンのように優勝へと近づいたが、成功することはなかった。バイエルンでブンデスリーガを優勝することは“偉業”とは言えないよ。彼らはほぼ毎シーズンのように制覇しているからね」
圧倒的なポゼッションと切り替えの早さはペップ・スタイルの真骨頂で、プレミアリーグでもリバプールと熾烈な首位争いを繰り広げるための武器となっている。その一方で、圧倒的なペースでゴールを積み重ねるメッシのような存在がシティにいないことが、欧州制覇にあと一歩届かないとの見立てを示している。
メッシなしでも欧州ナンバーワンになる――。シティとペップの野心は今季も叶わなかったが、その悔しさをプレミア、FAカップ制覇で少しでも晴らすことができるか。
(FOOTBALL ZONE編集部)