敵地で声援を送った500人のサポーターへ ドルトムントCEOが感謝の声明

3400キロの長旅を経て、現地でもトラブルを起こさず

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァッケCEOは、22日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージC組の第3節ガバラ戦で、敵地まで応援にやってきた筋金入りのサポーター500人に感謝の声明を出している。

 ドルトムントから3400キロ離れたアゼルバイジャンの首都バクーにも、黄色と黒の熱きサポーターはやってきた。本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクを埋め尽くす8万人の観衆とはいかなかったが、忠誠心の厚いサポーター500人が香川ら選手に熱い声援を送り鼓舞した。試合後にはゴール裏のサポーターに、香川ら選手は一列に並んで挨拶。勝利の喜びを分かち合った。

 ヴァッケCEOは、クラブの公式サイトで「彼らは本当に模範的な存在だ。これこそが我々の知るドルトムントサポーターというものだ。彼らはバクーでも、立派な観客として振る舞った。最高で平和的なサポートのために、彼らがここに来るまでの苦労を私たちも知っている。無事の帰宅を祈っています」と語った。

ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグでは、民族間の対立やフーリガン同士の反目から、しばしばスタジアム内外で暴動が起き、警察沙汰となるケースも増えている。日本の外務省でも首都バクーは注意レベル1と設定され、アルメニアとの国境周辺には渡航禁止勧告が出ている。ドルトムントのアルメニア代表MFムヒタリアンが政治的な問題によって遠征メンバーから外れたが、長旅に加え、トラブルを起こさずにひたすらチームを声援で支えたサポーターの姿にはクラブ首脳も感激していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Image

 

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