地獄から天国へ トットナムMFが“奇妙な試合”でのVAR判定に感謝「地球上で最も幸運」

トットナムMFエリクセン【写真:Getty Images】
トットナムMFエリクセン【写真:Getty Images】

安堵したエリクセン クラブ史上初のCL4強進出、準決勝では古巣アヤックスと対戦

 17日に行われたトットナムとマンチェスター・シティによるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第2戦は、壮絶な試合となった。後半アディショナルタイムのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定でシティのゴールが取り消され、アウェーゴール差で勝ち抜きを決めたトットナムのデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンは、試合後、英衛星放送「BTスポーツ」にベスト4進出の喜びを語っている。

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 シティとのアウェーゲームに臨んだトットナムは、序盤からの点の取り合いの末に2戦合計スコアで4-4、アウェーゴール数の差でリードした状態で後半アディショナルタイムを迎えていた。そして後半AT3分、エリクセンのバックパスからボールを失い、そこからシティの速攻が始まる。浮き球のスルーパスのような形となってアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロがボールを受けると、ラストパスを受けたスターリングがゴールネットを揺らした。

 シティの選手やスタッフが歓喜を爆発させる一方、トットナムの選手たちは敗退を覚悟してガックリとうなだれた。しかし、幸運の女神はトットナムを見放さなかった。今季の決勝トーナメントから導入されたVAR判定で、アグエロがオフサイドポジションにいたことが確認され、シティの逆転ゴールは幻となった。大型スクリーンに“NO GOAL VAR OFFSIDE”(VAR判定によりオフサイドでノーゴール)の文字が映し出された時、このスタジアムで最も安堵した一人が、エリクセンだったのは間違いないだろう。

「今晩の僕は、地球上で最も幸運な人間の一人に違いないね。すべてが終わったと思ったよ。でも、振り返れば楽しい試合だった。まるでジェットコースターのような試合だったからね。僕らは多くのゴールを与えたけど、多くのゴールを奪った。奇妙な試合だったよ」

 準決勝でエリクセンを擁するトットナムは、彼の古巣であるアヤックスと対戦する。「今日は終わったし、深呼吸しないといけない。(アヤックスのホームであるヨハン・クライフ・)アレナに戻って試合ができるのは楽しみだし、そこでアヤックスと対戦できるのは、おとぎ話のようだよ」と、準決勝に向けて少しずつ気持ちを切り替えていった。

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