冬期中断ないプレミアの伝統を糾弾したファン・ハール「この文化は最も邪悪な部分」

CLでの苦戦の理由と話すファン・ハール監督

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、プレミアリーグの伝統と言える冬期の中断期間がないスケジュールについて、「最も邪悪なこと」と苦言を呈している。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で苦戦が目立つプレミア勢の、不振の理由と分析している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 ユナイテッドは、21日に行われた敵地でのCL・CSKAモスクワ戦を1-1のドローで終え、5120キロの長旅を経てマンチェスターに帰還。25日に、リーグ首位マンチェスター・シティとのダービーマッチを控えている。

「冬の中断期間がない。このフットボール文化は、最も邪悪な部分だ。これはイギリスのフットボールにとって良くない。クラブにとっても代表にとっても良くない。これは変えるべきだと思う。イングランドは何年間無冠なんだ? なぜなら選手は、みんなシーズン終盤に疲れ切っているからだ」

 率直な発言で物議を醸すことの多いオランダ人指揮官は、プレミアリーグの日程の問題について深く切れ込んだ。スペイン、ドイツ、イタリア、フランスとライバルのリーグには冬期休暇が存在し、1ヶ月近い中断期間を経て、フレッシュな状態で後半戦がスタートする。これは選手の勤続疲労回復に大きな意味を持つため、疲れ切ったプレミア勢は2月以降にノックアウトステージに突入するCLで苦戦し、イングランド代表はシーズン終了後に行われるワールドカップや欧州選手権で近年結果を出せていないと、ファン・ハール監督は指摘している。

 

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