なぜ相手FWに… MLSシカゴGKの“珍アシスト”に反響「責めないわけにはいかない」

シカゴ・ファイアーGKオーステッド(写真は昨季のもの)【写真:Getty Images】
シカゴ・ファイアーGKオーステッド(写真は昨季のもの)【写真:Getty Images】

シカゴGKオーステッドに悲劇 かき出したボールが古巣FWの足もとに「失笑もののミス」

 米メジャーリーグサッカー(MLS)のシカゴ・ファイアー対バンクーバー・ホワイトキャップスの一戦で生まれた“珍アシスト”が、話題を呼んでいる。現地時間13日に行われた試合は1-1の引き分けに終わったが、バンクーバーの1点目につながった凡ミスに「失笑もののミス」「悲劇だ」など、海外メディアやファンから反響が寄せられている。

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 今回、不本意な形で“主役”となってしまったのは、シカゴのデンマーク人GKデイビッド・オーステッド。2017シーズンまでバンクーバーに在籍し、D.C.ユナイテッドを経て今季からシカゴに移籍したオーステッドにとって、今節は古巣戦となった。

 前半をスコアレスで終え、迎えた後半8分のこと。バンクーバーが左サイドからクロスを入れると、オーステッドは自ら処理すべくゴールマウスから飛び出すも、タイミングがやや合わずボールは逆サイドへ流れてしまった。それでもオーステッドは体ごと滑り込みながら、ペナルティーエリア内ギリギリでボールに到達している。

 しかし勢いが止まらずに体がエリア外に出てしまい、詰めてくるバンクーバーの選手たちが目に入ったことによる焦りもあったのか、オーステッドはボールを落ち着かせることができずにかき出す。これがバンクーバーFWヨルディ・レイナに渡り、ダイレクトで放たれたシュートがゴールネットを揺らして先制点。まさに“敵に塩を送る”形になってしまったオーステッドは頭を抱えるしかなかった。

 MLS公式サイトは「デイビッド・オーステッドが失笑もののミスで古巣に先制点を献上」と見出しを打ち、「彼がボールを押し出すと、ヨルディ・レイナへと一直線。ガラ空きのゴールに決められた」と伝えた。また、米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版公式ツイッターは、ゴール動画とともに「オーステッドの不運なファンブルによるチャンスをレイナは逃さなかった」と報じている。

 試合後、MLS公式ツイッターもゴール動画を公開。これに対して返信欄では「オーステッドを責めないわけにはいかないだろう」「ほとんど古巣へのパスに見える」「悲劇だ」といったコメントがあった一方、チームが23本のシュートを打ちながらPKのみの1得点に終わったことを指摘し、オーステッドを擁護するファンもいた。

 オーステッドにとって救いとなったのは、後半39分のPKによる同点弾で敗戦を免れたことか。これだけ“持ってない”古巣戦となってしまうのも、珍しい事態かもしれない。

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