「新たな歴史を作る序章」 神戸DF西大伍、”バルサ化”に見据える壮大なミッション

世界的スターとの共闘も、深くは考えず“感覚”でプレーしていると語った【写真:Noriko NAGANO】
世界的スターとの共闘も、深くは考えず“感覚”でプレーしていると語った【写真:Noriko NAGANO】

「30歳になった時にやっとスタートラインに立った。また新たな物語を作りたい」

 世界的スターとの共闘も、“感覚”で状況に応じてプレーしていると平然と言ってのける。

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「そんなに深くは考えていなくて、感覚でやっています。もちろん、コミュニケーションするべきところはします。でも攻撃に関しては、ある程度のレベルになると、その選手のプレーを理解していけば、そこまで話す必要はないと思うので。(自分が)サイドだからとかそんなに意識はしていなくて、試合の展開や相手の出方によってその都度ですね」

 “バルサ化”はボールを支配して攻撃するポゼッションサッカーが一つの指標だが、それは決して「攻撃的というわけではない」と西は説明する。

「ファンマ(リージョ監督)が大事にしているのは、試合をコントロールするところ。攻撃も守備も全員でという意味でも、また新たな理解ができている実感があります。まだまだ(自分の)プレーの引き出しは増やせると思うし、タイミングやテンポもいろんなバリエーションがあるなと気づかされる。今はもっと成長できるという思いでいます」

 西は今年でプロ14年目、8月には32歳を迎える。年齢的にはいわゆる“円熟期”だが、本人は「まだまだ」と笑顔を覗かせる。

「今もまだまだですけど、昔の自分は大した人間じゃなかったです。やっと一人前、いや、30歳になった時にやっとスタートラインに立ったと思いました。もともと、僕のピークは遅いなと考えていたので、辞める時くらいが自分のピークだったらいいなと。まだまだですよ(笑)」

 西は鹿島時代、剣道や茶道の世界で修業の過程を示す概念「守破離」を引き合いに出し、自身の成長過程について、忠実に守ってきた教えを発展させる“破”と、オリジナルのものを生み出して確立する“離”の間だと表現していた。それは神戸移籍で一度リセットされたというが、神戸での成長イメージは頭の中でしっかりと描かれている。

「守破離については、鹿島アントラーズにおいて、というのもあった。だから一度離れました(笑)。でも、鹿島に入った時よりも短縮してすべてをできるとは考えています。自分の目指すべきものは常に変わらない。また新たな物語を作りたいと思います」

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