元スペイン代表MF、マンUとの契約延長交渉が破談 週給3000万円でPSGと事前合意か
中盤の核エレーラが移籍金なしで流出か クラブが抱える主要選手の賃上げ要求問題
マンチェスター・ユナイテッドの元スペイン代表MFアンデル・エレーラは、今季限りで契約満了となる。延長交渉を行っていたが、クラブと条件が折り合わずに破談。パリ・サンジェルマン(PSG)と来季加入に向けた事前契約に合意したと、英紙「デイリー・レコード」が伝えている。
2014年にアスレティック・ビルバオから加入したエレーラは、現地時間4月1日時点で26試合に出場して3得点3アシストを記録。今季はオレ・グンナー・スールシャール監督就任以降、中盤の核として活躍している。指揮官は「彼のエネルギーと粘り強さは、我々にとって極めて重要」とエレーラを評価しており、慰留が暫定から正式に就任した監督の初仕事になると言われていた。
英紙「テレグラフ」によると、ユナイテッドは現在の週給8万ポンド(約1200万円)を大幅に上回る額で3年契約のオファーを提示しているが、エレーラは週給20万ポンド(約3000万円)を要求していると言われ、両者には大きな隔たりがある。
また、チリ代表FWアレクシス・サンチェスに週給50万ポンド(約7300万円)を支払うユナイテッドは、現在の倍近い金額(35万ポンド=約5100万円)を要求しているスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを筆頭に、フランス代表MFポール・ポグバやベルギー代表FWロメル・ルカクなどからも賃上げ要求を受けている。「デイリー・レコード」紙も同様の状況を伝えたうえで、エレーラはユナイテッドの申し出を拒否し、契約満了後の2019年7月にPSGへ入団するという事前契約に合意したと伝えている。
PSGはフランス代表MFアドリアン・ラビオの慰留に失敗し、今夏に移籍金なしでの流出が確定的となっている。そこでアヤックスのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングの獲得を狙っていたが、バルセロナと合意されたため、来季に向けた補強の最優先として、中盤の選手を狙っていた。
契約交渉が難航していると伝えているメディアが多く、現段階では確定とは言い難い。しかしながら、現在のユナイテッドは昇給要求を訴える選手との契約が難航しているのは事実で、高騰する給与に歯止めをかけるため、クラブにとってプライオリティーの低い選手とは再契約をしない可能性が十分にあり得るだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)