コロンビアは韓国に1-2と敗退　終盤のファルカオの振る舞いに物議

　コロンビア代表は26日、国際親善試合で韓国代表と対戦し、1-2で敗れた。この日途中出場だったFWラダメル・ファルカオ（ASモナコ）は、試合終盤に韓国の医療用アイスボックスを投げ飛ばす行為を見せ、「眉をひそめる非マナー」「理解できない行動」と韓国メディアに糾弾されている。

　22日に行われた日本戦を1-0で制したコロンビアは、ファルカオ、MFハメス・ロドリゲス（バイエルン・ミュンヘン）らトップクラスの主力を温存して敵地ソウルでの韓国戦に臨んだ。しかし、前半17分に相手エースFWソン・フンミン（トットナム）に先制点を奪われて出鼻を挫かれる。後半4分にMFルイス・フェルナンド・ディアス（アトレチコ・ジュニオール）が同点弾を決めるも、同13分に相手FWイ・ジェソン（キール）に決勝弾を奪われて敗れた。

　この一戦で、途中出場のファルカオが試合終盤で見せた行為が物議を醸している。1-2で迎えた後半43分、ゴール前でファルカオと交錯したDFホン・チョル（水原三星）がピッチに倒れ込むと、プレーは一時中断され、手当のためにスタッフらが駆け寄った。

　すると、劣勢に苛立っていたのか、ファルカオは試合の早急な再開を訴えるかのようにピッチ内に置かれた医療用アイスボックスをつかみ、ゴールラインの外へ放り投げるという驚きの行動に出た。それを見た主審は迷わずイエローカードを提示。ファルカオは抗議したが、判定は覆ることなくそのまま試合は再開された。

　このシーンで見せたファルカオの振る舞いに、韓国メディアが反応。韓国紙「スポーツ東亜」は「眉をひそめるファルカオの非マナー」と報じ、「理解できない行動」「医療スタッフの持ち物まで投げつける醜態まで見せ、マナーでも韓国に完敗した」と記している。

　また、韓国紙「中央日報」はファルカオの振る舞いを「非紳士的行動」と表現。さらに後半アディショナルタイム、ファルカオがボールをゴールに押し込んだ場面がオフサイド判定となり、足元にあったボトルを蹴り上げた場面についても触れ、「そのシーンが大型ビジョンでクローズアップされると、6万人の観衆が一斉にブーイングを浴びせた」と説明した。

　コロンビア代表のエースFWは韓国に悔しい敗戦を喫しただけでなく、マナー面でも糾弾されることになった。