浦和がACL“日中決戦”に耐えて0-0ドロー 敵地で北京の猛攻受けるも守備陣奮闘

GK西川の好セーブが光った【写真:Getty Images】
GK西川の好セーブが光った【写真:Getty Images】

前半だけで二桁のシュートを浴びる劣勢、GK西川の好セーブが光る

 浦和レッズは13日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第2戦、敵地での北京中赫国安戦に臨み、圧倒的に攻撃を受ける苦しい試合展開ながら無失点で耐え、0-0のスコアレスドローで終えた。

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 浦和は9日のリーグ第3節のアウェー松本山雅FC戦(1-0)に帯同しなかったDFマウリシオとMFエヴェルトンがスタメンに復帰。一方の北京はブラジル代表MFレナト・アウグスト、元スペイン代表MFジョナタン・ビエラを中盤の両サイドに置き、前線にはコンゴ代表FWバカンブが入った。昨季の天皇杯王者と中国FA杯王者という、日中のカップ戦王者の対決になった。

 一進一退の立ち上がりを見せたなかで浦和の大ピンチは前半18分、北京左サイドからのスルーパスにFWバカンブが抜け出しGK西川周作と1対1になると、縦にかわしてシュート。しかし、角度のないところから狙ったボールはわずかにゴールを逸れて事なきを得た。その後も波状攻撃からビエラのシュートが際どく外れる場面もあり、徐々に主導権を完全に握られる厳しい時間帯になった。

 前半だけで二桁のシュートを受ける浦和は同41分、バカンブに抜け出されたところからの自陣ゴール前での混戦から、最後はビエラの浮き球にFWジャン・ユーニンに合わせられるピンチを迎えたが、これもシュートが枠外に逸れて失点とはならず。浦和は苦しい試合となりながら、前半を0-0のまま終えた。

 後半に入ると、さらに北京が攻勢に出る試合展開となったが、ビエラやユーニンのミドルシュートに西川がファインセーブを連発。ほとんどマイボールを安定してキープできないなかで、守護神のプレーが浦和を支えた。

 好転しない戦況に浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督は同18分にMF長澤和輝からMF柴戸海への交代を行い、中盤をダブルボランチにしてFW興梠慎三を左サイドに下げる5-4-1の守備体形へとスイッチ。さらに同27分にはFWアンドリュー・ナバウトからFW杉本健勇に1トップを入れ替えた。そうしたなかで、少しずつゴール前に切り込まれる回数は減っていった。そして、残り時間で両者ともに決勝ゴールを奪うことはできずに0-0の引き分けで終了した。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはファインセーブを連発した西川が選出された。

 大会7回目の出場で2回の優勝経験を持つ浦和だが、クラブの歴史上で勝利したことがない中国遠征では今回も勝ち点3は得られず。それでも、厳しいアウェーゲームで貴重な勝ち点1を奪った。同組のもう1試合はブリーラム・ユナイテッド(タイ)が韓国のリーグ王者である全北現代にホームで勝利。これにより浦和は勝ち点4で首位に立ち、第3節と第4節に組まれる全北とのホーム&アウェー連戦に臨む。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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