ドルトムント、香川の新たな相棒獲得へ 元ブラジル代表パトにオファーか

復活を遂げた男

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが、サンパウロでプレーする元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パト獲得に向け、すでにオファーを出したと独地元誌「シュポルト・ビルト」が報じている。

 リポートによれば、現在コリンチャンスからサンパウロへ期限付き移籍中のパトに対し、ドルトムントはすでに移籍金1000万ユーロ(約13億6000万円)のオファーを送ったとされている。ただし、これは所属元のコリンチャンスが要求する額からは大きく見劣りするとも伝えられている。パトとサンパウロとの契約は、2015年12月末までとなっており、その後はコリンチャンスに復帰する。年明けの2016年1月には欧州の移籍市場が再開するため、クラブが納得するオファーが届けば、2013年以来の欧州復帰も見えてくる。

 パトは、17歳の時にインテルナシオナルでデビュー。2006年に日本で行われたFIFAクラブ・ワールドカップで世界に衝撃を与えた。07年には、ACミランへの移籍を勝ち取り、あっという間にスターダムへとのし上がった。しかし、故障に泣かされ、かつてのスターも母国へと戻った。現在はブラジル代表からも遠ざかっている。

 しかし、今季は好調で、公式戦34試合で13得点を挙げている。復活を遂げた男のもとにはドルトムント以外にも複数のクラブからの関心が寄せられているようで、争奪戦となる可能性もある。夏にはマンチェスター・ユナイテッドからの高額オファーを断っていたと明かしたパトだが、依然として多くの注目が集まっている。

 ドルトムントとしても、開幕8試合連続ゴールのブンデス記録を更新するエースのFWピエール=エメリク・オーバメヤン以外に頼れるストライカーが不在なだけに、FWは補強ポイントの一つとなっているだろう。そこで白羽の矢を立てたのは、今でも「ブラジル人ナンバーワンアタッカー」を自認するこの26歳元セレソンだったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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