「メッシの一撃を彷彿」 アヤックスMF、レアル鎮圧の衝撃FK弾をスペイン紙が比較
アヤックスがレアルを4-1で撃破 シェーネは圧巻のFK弾で息の根を止める
アヤックスは現地時間5日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2戦でレアル・マドリードと対戦し、4-1と圧勝。2戦合計スコア5-3でベスト8進出を果たした。この一戦でデンマーク代表MFラセ・シェーネが決めたフリーキック弾が、「メッシの一撃を彷彿させる」とスペイン紙「マルカ」が報じている。
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試合は前半7分、敵陣でボールを奪って仕掛けたショートカウンターからモロッコ代表MFハキム・ジエクが先制点を決める。続いて同18分には、ドリブルで持ち上がったFWドゥシャン・タディッチが、華麗なルーレットでブラジル代表MFカゼミーロをかわしてからスルーパスを出し、それを受けたMFダビド・ネレスがベルギー代表GKティボー・クルトワをかわしながらシュートし、追加点を奪う。さらに後半17分、カウンターからタディッチがゴールネットを揺らして3点差をつけた。同25分には失点するも、直後に得たファウルから驚きのゴールが生まれた。
アヤックスが2点をリードする3-1で迎えた後半27分、左サイドの深い位置でFKを得る。シェーネがキッカーを務め、ボールを巻き込むように右脚を鋭く振り抜いた。スピードに乗ったボールはゴール方向へ曲がりながらGKクルトワの頭を越えて、ファーサイドのゴールネットに突き刺さった。コーナーアークからそれほど距離もなく、ゴールへの角度もないスポットからの直接FKで、GKクルトワもクロスを想定していたのだろう。目測を誤りキックと同時に前へ踏み出してしまい、199センチの長身をもってしてもボールに手が届かなかった。
「マルカ」紙の記事では、「シェーネのFKはビセンテ・カルデロンでのメッシの一撃を彷彿とさせる」と見出しを打って報じた。2011-12シーズン、当時はアトレチコ・マドリードに在籍していたクルトワを相手に、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが決めた直接FK弾と比較。位置と弾道が非常に似ていることを指摘している。
「シェーネが決めたループ性のFKは、メッシの一撃を呼び起こした。注目すべき点は、メッシに決められたゴールも、当時アトレチコに所属していたクルトワが守っていたということだ。クロスと思い込んでしまい、ベルギー代表の守護神は判断を誤ったように見えた」
シェーネのスペクタクルなFK弾は称賛に値する。だが、クルトワにとってはアトレチコ時代に決められたメッシを彷彿とさせる一撃で失意に沈んだ。