山口がガツガツ宣言 代表レギュラーの自覚が備わった男が自己改革

クラブとの差

 日本代表MF山口蛍(C大阪)は、プレーの意識改革が必要と自らに危機感を植え付けている。クラブと代表でのパフォーマンスに差があることを痛感した山口は、「自分が、自分がという風にやらないといけない」とより主体性を持ったプレーの必要性を主張した。

 ロシア・ワールドカップ2次予選シリア戦では先発フル出場。代表選手唯一のJ2クラブ所属の山口だが、バヒド・ハリルホジッチ監督からの信頼は厚く、主将MF長谷部誠(フランクフルト)とのダブルボランチが定着している。

「監督とシリア戦ではフリーでボランチが受けられるようにという話をした。ただ、相手も前から来る。なかなかそういうシーンは作れない。後半は選手内で距離が近くなり、パスコースが2、3できた。前半からビルドアップできていれば良かった」

 山口は攻撃の起点となって、前線にボールをつなげる重要な役割を担うが、パスミスで簡単に相手に奪われるシーンも散見された。山口もその点を課題に挙げている。豊富な運動量で中盤を駆け回るダイナモは「C大阪でできていること(ビルドアップなど)が代表でできていない」と、クラブと代表でのパフォーマンスの差を痛感。「その理由は意識の差」であると分析している。

「セレッソでは自分がやらないといけないが、代表では香川(真司)君も長谷部さんも、センターバックの人もいる。自分が、自分がという風にやらないといけない」

 6日には25歳の誕生日を迎えた。若手から中堅へと代わり、自らがチームをけん引する存在となるべく、意識の改革を宣言。2014年からはC大阪でキャプテンを務める男が、代表でもさらなる成長を誓った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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