浦和撃破の札幌は「マンチェスター・シティに匹敵」 かつてのホームで“ミシャ節”炸裂

「今日の札幌は拍手に値した」 満足感を示しつつ、浦和の方針転換にもチクリ

 ペトロヴィッチ監督は「あまり自分のチームを褒めたくはないが」としながら、この試合での札幌の戦いぶりに満足感を隠せなかった。

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「ボールと人が次々に関わるスムーズな流れがあり、選手たちは次の展開を予想して連動していた。ここがイングランドやドイツなら、ホームのサポーターからも拍手で送り出されてもおかしくなかっただろう。選手の力に差はあるが、グループの連動性という意味ではマンチェスター・シティに匹敵した。どちらを応援ではなくニュートラルにサッカーを見た、サッカーが好きな人であれば、今日のようなゲームは面白かっただろうし、今日の札幌は拍手に値したはずだ」

 ペトロヴィッチ監督にとって浦和は、2012年から5年半にわたって長期政権を築いたチームだ。その時代について「私は常に良いサッカーをしたうえで勝利を追い求める。良い試合をするが、タイトルを取れないと言われ続けた」として、自身がチームを離れてから1年半の間にキュラソー代表MFマルティノス、オーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウト、ブラジル人FWファブリシオ、ブラジル人MFエヴェルトンを補強している浦和の方針転換に、一言を発さなければ収まりがつかなかった。

「浦和には私の教え子だった武藤(雄樹)もいる。浦和は外国人選手を獲得したが、今日は彼の不在が響いたのではないか。彼が仙台から来た時、そこまで期待された選手ではなかったが、重要な存在になった。私の時代には多くの投資がなかったが、その時に作ったお金でクラブハウスを増設し、ユースチームが練習する人工芝も張り替えた。武藤やトシ(高木俊幸)、関根(貴大)が活躍して、私が去った後にACLも取った」

 ペトロヴィッチ監督は、試合総括の後に行われる質疑応答の1問目だけで自身の思いの丈をすべて語った。そして、かつての“ホーム”だけに「私の長い話には慣れている方ばかり。すいませんとは言わなくて大丈夫でしょう」と満面の笑みでスタジアムを後にした。自身のスタイルを前面に出した戦い方で、最終的に解任となった相手を大きく上回った1日に、“ミシャ節”はとどまることを知らなかった。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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