韓国Kリーグで輝く日本人FW 「稲妻のように侵入」と開幕戦ゴールを現地メディア称賛
元福岡のFW邦本、慶南FCの開幕戦勝利に貢献 今季ACLでは鹿島と同組
韓国のKリーグが3月1日に開幕したが、昨季から慶南FCに加入した日本人FW邦本宜裕が開幕戦で大活躍。慶南FCは邦本の決勝点で、城南FCに2-1で勝利した。
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邦本は2015年から17年5月までアビスパ福岡でプレーしたが、秩序風紀を乱す行為があったとして契約を解除されていた。そんな時に声をかけたのが慶南FCだった。当初はJリーグと異なるスタイルに慣れるまで時間がかかったと言うが、昨季は1年を通して主力として35試合に出場し、5得点2アシストと活躍した。
今季Kリーグ開幕戦となった城南FC戦でスタメン出場を果たした邦本は、1-0のリードで迎えた後半30分、キム・スンジュンの右からのクロスに合わせて走りこむと、左足を振りぬいて追加点を決めた。慶南FCは後半39分に1点を決められたが、最後までリードを守り切り、開幕戦を勝利で飾った。
総合ニュースサイト「OSEN」は、「昨季慶南FC所属で、Kリーグ得点王(26得点)とベストイレブンのブラジル人FWマルコンが、中国スーパーリーグの河北華夏に移籍したため、不安要素があった」とし、大幅な戦力ダウンを予想していた。だが、「邦本は豊富な運動量で慶南FCの素早い攻守の切り替えに貢献した」と活躍ぶりを評価している。
サッカー専門誌「インターフットボール」も「邦本が決勝点。慶南FCが城南FCを2-1で下して、最高のスタート」と見出しを打ち、「後半30分に右からのクロスに、邦本は稲妻のように侵入し左足で追加点を決めた」と報じていた。
今季も邦本は慶南FCの主力として、豊富な運動量でチームに貢献するに違いない。今季ACLに初出場する慶南FCは、グループステージで鹿島アントラーズと同じ組に入っている。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。