「彼にジダンを見た」 アザール、PK戦での“重圧を嘲笑う”パネンカに反響「セクシー」

チェルシーMFアザール(左)【写真:AP】
チェルシーMFアザール(左)【写真:AP】

リーグ杯決勝はPK戦までもつれるも、チェルシーはシティに競り負け準優勝に終わる

 チェルシーは現地時間24日、リーグカップ決勝でマンチェスター・シティと対戦。0-0の末に迎えたPK戦で3-4と競り負けた。今季のプレミアリーグ優勝が絶望的なだけに、あと一歩のところでリーグ杯のタイトルを逃したことが悔やまれる結果となったが、英衛星放送「スカイ・スポーツ」はPK戦でベルギー代表MFエデン・アザールが披露した冷静沈着な一撃にスポットライトを当て、動画を公開している。

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 10日に行われたリーグ第26節の同カードでは、チェルシーが敵地で0-6と大敗。2週間後にリーグ杯決勝というタイトルの懸かった舞台での再戦となったが、この日は90分間で勝負がつかず延長戦に突入する。延長後半14分には足を痛めたスペイン代表GKケパ・アリサバラガが交代を拒否し、それに対しマウリツィオ・サッリ監督が激昂する異様な事態を迎えたが、最終的にピッチに残ることになり、そのまま延長戦を終了。勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。

 最終的にチェルシーの2人がPKを失敗したのに対し、シティは1人にとどまり、3-4で競り負けることになった。チェルシーは“ケパ問題”を含め、ベンチワークなどでドタバタ感を払拭できず、シティに連覇を許してしまう格好となった。

 そうしたなかで冷静沈着な姿勢を示したのが、アザールだった。2人失敗して迎えた5人目のキッカーを務めたアザールは、外すと敗戦が決まるという重圧のなかで、素早く助走に入り、それにつられた相手GKエデルソンが左へ飛ぶと、ゆったりとしたチップキックをエデルソンの頭上に描きネットを揺らした。

 プレッシャーがかかるなかで決めた華麗なループシュートに、英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「この夜で最もクールなペナルティー」と文章を添え、アザールのPK動画を公開。コメント欄では「アザールがベストだった」「並外れたPKだ」「反則級だ」「このPKだけでも彼にメダルを与えるべきだ」「重圧を嘲笑うパネンカ」「冷静で、穏やかで、堅実的だ」「セクシーな美しさ」「彼にジダンを見た」など、ファンの間でも大きな反響を呼んでいる。

 アザールは試合でもシティに押し込まれる展開のなかで、スピードあるドリブルと足下のテクニックで相手守備陣に脅威を与え続けていた。サッリ監督の去就問題や補強禁止処分などで揺れるチェルシーだが、来季に向けては何よりもアザールの慰留が最大のミッションとなりそうだ。

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