ミラン指揮官を苦しめるトップ下問題 本田は2戦出番なし、新候補は拒否

ベルトラッチはボランチ起用を希望

 ACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、4日の本拠地ナポリ戦後、イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチをトップ下でテストしたが本人の意向で取りやめたことを明らかにした。地元テレビ局「メディアセット・プレミアムTV」で語った。
 ミランはトップ下の人選が定まらず、二転三転している。日本代表MF本田圭佑は今季4試合でトップ下で先発。指揮官は黒子役や泥仕事を評価したが、ここ1年間リーグ戦でゴールから遠ざかり、プレッシャーのない場面でのボールロストなども散見した。それにより、2試合連続で出番なしの状態が続いている。ナポリ戦に関しては3日間の発熱という不運も重なった。
 元U-21スペイン代表MFスソ、ボランチで輝くジャコモ・ボナベントゥーラもトップ下で不発続き。パサーとして非凡な能力を持つベルトラッチは、ナポリ戦前にトップ下で試されたが、定位置のボランチに戻っていた。
 結局、ボナベントゥーラが2試合連続で先発出場。ダイナミックな動きを見せたが、前線に決定的なパスを配給できなかった。ベルトラッチ起用を見送った理由について、指揮官は口を開いた。
「この1週間、試していたが、選手はやろうという気持ちにならなかった。トップ下で試したことは少ない」
 イタリア代表でもボランチの定位置を争うベルトラッチは、トップ下でのプレーに乗り気ではなかったという。他のトップ下候補の昨季16得点を決めたジェレミー・メネズは腰痛で手術を受け、リハビリ中。3勝4敗で11位と中位に甘んじているが、ミハイロビッチ監督はトップ下の人選にまだまだ頭を悩ませそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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