ACミランの日本代表FW本田圭佑に、新たなポジション争いのライバルが出現している。4日に控えたリーグ第7節の強豪ナポリ戦に向けたトレーニングで、シニシャ・ミハイロビッチ監督がトップ下のポジションにイタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチをテストしたと、イタリア紙「ラ・レプブリカ」が報じている。
　先週末のジェノア戦で負傷から復帰したベルトラッチは、4-3-1-2システムの中でメッザーラ（3ボランチのサイド）で起用され、それまで本田が起用されていたトップ下には、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラが起用された。しかし、ボナベントゥーラはメッザーラで見せていたような機能性を発揮することができず、試合も敗北。イタリアメディアから「期待外れ」と酷評されていた。
　一方で、ベルトラッチは評価を上げていた。DFアレッシオ・ロマニョーリの退場処分で10人になっていたミランにあって、積極的に2トップをサポートして攻撃に絡んだ。その姿勢から、ベルトラッチのトップ下待望論が生まれていたが、練習場でそれが現実のものとなったと報じている。
　今季のトップ下は、リーグ開幕のフィオレンティーナ戦で本田がスタメン出場。第2節のエンポリ戦では元スペインU-21代表MFスソが前半を務め、後半はボナベントゥーラが務めた。以降は本田がスタメン起用されていたが、ゴールに直結する結果を残せなかった。今季、無得点アシストゼロと不発という状況に、前節はボナベントゥーラにチャンスが与えられていた。エンポリ戦の後半のボナベントゥーラ以外、今季ミランのトップ下は評価されていない。ベルトラッチが起用されることがあれば、今季4人目のトップ下ということになる。