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「アブダビの悲劇」 韓国、8強敗退に母国落胆「創造性のないポゼッションに意味はない」
カタールの守備を崩せず0-1で敗戦 1960年大会以来のアジア王者の夢は潰える
韓国代表は25日、アジアカップ準々決勝でFIFAランキング93位のカタールに0-1で敗れ、ベスト8で姿を消した。1960年大会以来の優勝を狙うなかでの8強敗退に、母国メディアでの反響も拡大。「アブダビの悲劇」「創造性のないポゼッションサッカーは意味がない」など、落胆と批評の見出しが飛び交っている。
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韓国のパウロ・ベント監督は、エースのFWソン・フンミンを今大会初めて右サイドで起用。トップ下にはMFファン・インボムを入れ、カタールに挑んだ。
試合は一進一退の攻防が続くなか、後半に入り韓国が徐々に支配率を高めていく。同27分には、ソン・フンミンがペナルティーエリア内で相手の守備を切り裂くも、左足シュートはGK正面を突いてゴールならず。後半30分には、敵陣ペナルティーエリア手前でMFイ・チョンヨンが倒されてFKを獲得したが、かつてJリーグのアルビレックス新潟でプレーしたDFキム・ジンスが左足で直接狙った一撃は惜しくも右ポストに阻まれた。
均衡が崩れたのは後半33分だった。カタールのMFアブデルアジズ・ハティムが、一瞬の隙を突いてペナルティーエリア後方の約25メートルの位置から左足を一閃。韓国マーカーの股下を抜けた一撃がゴール右隅に突き刺さり、韓国は先制点を許してしまった。
その2分後、韓国はDFイ・ヨンの右サイドからのクロスをガンバ大阪のFWファン・ウィジョが押し込んで同点に追いついたかに思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)適用の末にオフサイド判定でノーゴールとなった。終盤にFWイ・スンウを投入して反撃を試みたが、最後までゴールを奪えず。0-1で敗れ、ベスト8で姿を消した。
韓国スポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」は、カタール戦がUAEの首都アブダビのシェイク・ザイード・スタジアムで行われたことから、「アブダビの悲劇」と見出しを打ち、「韓国は8強敗退という苦汁をなめた」と速報。一方、韓国サッカー専門サイト「インターフットボール」は、ボール支配率で「60.3%対39.7%」と主導権を握りながら、決定打を欠いた結果を「創造性のないポゼッションサッカーは意味がない」と一刀両断した。
1960年大会以来のアジア王者の夢が潰えた韓国。その衝撃の反響は広がり続けている。