殊勲の20歳DF冨安「ゴールより無失点のほうが…」 代表初ゴール以上に“失点ゼロ”喜ぶ
CKから値千金の決勝ヘディング弾、サウジアラビア1-0撃破に貢献
値千金の決勝ゴールよりも重要だった無失点――。アジアカップ16強のサウジアラビア戦で先発フル出場を果たしたDF冨安健洋は、代表初得点を「嬉しかった」と語る一方で、「ゴールよりも無失点のほうがこだわりが強い」とクリーンシートでの勝利に手応えを感じたようだ。
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この日の日本はサウジアラビアにボールを保持され、なかなかシュートに結びつくチャンスを作り出せなかった。そうした流れを断ち切ったのはセットプレーだった。前半20分、左サイドで得たCKでキッカーの柴崎がゴール前にクロスを送ると、待っていたのは身長188センチの長身DF冨安。ヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。
今大会の初戦となったトルクメニスタン戦で、MF堂安律が記録していたアジアカップの日本代表最年少得点記録を更新する20歳77日でのゴールが決勝点となり、日本は最少得点差の勝利でベスト8に駒を進めた。
「まずは次のステージに進むことができたのでほっとしている。押し込まれていたし、セットプレーで一発取れればと入っていった。嬉しかったですけど久しぶりだし、あまりゴールを取れる選手ではないので喜び方が分からなかったですけど、嬉しかったです」
このように自身の一撃を振り返る冨安だが、DFの選手らしく「ゴールよりも無失点のほうがこだわりが強いし、今日は守り切れたのでそちらのほうが嬉しい」とコメント。決定的なピンチを何度も迎えながら、失点ゼロで抑えたディフェンス面での成果を強調した。
「とにかく集中を切らさないこと、ロングボールで狙われる裏へのケアをして、先に先にとプレーすることを意識していた。これで終わりではないので、しっかりリカバリーして良い準備をしたい」
史上最多5度目の優勝に向け、日本は開幕から4連勝と勝ち進んでいる。20歳にして大会のキーマンの一人となっている冨安は、すでに次なる戦いに気持ちを切り替えていた。