塩谷司、日本屈指の“守備の万能型”が示す可能性 最年長MF青山も高評価「大きな相棒」

(左から)日本代表MF青山、DF塩谷【写真:ⒸAFC&Getty Images】
(左から)日本代表MF青山、DF塩谷【写真:ⒸAFC&Getty Images】

ウズベキスタン戦、広島時代の同僚MF青山と2ボランチを組んで存在感

 日本代表は17日のアジアカップ・グループリーグ第3戦ウズベキスタン戦で2-1と逆転勝利を収め、グループ首位通過が決定した。センターバックやサイドバックをこなすDF塩谷司(アル・アイン)は、この日ボランチ起用されたなか、コンビを組んだ最年長MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)が「大きな相棒」と称賛している。

 大会初戦から4日前の5日、塩谷は負傷したMF守田英正(川崎フロンターレ)に代わって追加招集。9日の第1戦トルクメニスタン戦(3-2)、13日の第2戦オマーン戦(1-0)は未出場となるも、先発10人が入れ替わったウズベキスタン戦ではボランチ起用された。

 センターバックを主戦場にサイドバックも遜色なくこなす塩谷は、所属するアル・アインでボランチとしてもプレー。森保一監督は塩谷の能力を高く評価しており、「塩谷とは広島時代に一緒に仕事をしてきた。非常に身体能力が高く、高い技術を持っている選手」と評している。また「基本的に守備のポジションであれば、どこでもできる選手」と語ったように、そのユーティリティー性は現在の日本代表で屈指だ。

 ウズベキスタン戦では広島時代に共闘してきた青山と2ボランチを形成。球際では激しいタックルでボールを奪うなどピンチの芽を摘み、積極的に顔を出してボールを散らした。本職ではないうえ、チームに加わって日が浅いこともあり、ポジション取りや周囲との連係に課題は残る。しかし、中央にグラウンダーの的確なパスを通してチャンスを作れば、相手ゴール前で五分五分のこぼれ球に素早く寄せ、その流れからFW北川航也(清水エスパルス)のシュートチャンスを演出した。

 その一方、森保監督が「得点力もある選手」と強みを強調していたとおり、1-1で迎えた後半13分に20メートル超の強烈なミドルシュートを叩き込んで決勝ゴールを奪っている。塩谷も一定の手応えを得ており、「90分を通してすごく楽しかった。広島で一緒にボランチをやることはなかったけど、時間が経つと、一緒にずっとやっているような感覚だった。監督が決めることだけど、自分にできることはやれたと思う」と振り返った。

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