不動のエースに頼るのはチームとして当然も…問題は依存しすぎる傾向　

　大迫不在のなかでもゴールのチャンスは生み出しており、その点は評価に値する。しかし、肝心のゴールが生まれておらず、南野らの決定力不足に「あれだけ決められないと厳しくなる」と長友も苦言を呈している。

　オマーン戦の直前、キャプテンの吉田は大迫の存在について「大迫が非常に素晴らしい選手だというのはみんな分かっていると思うし、このチームのエースであるのは間違いないと思います」と断言。その一方で攻撃陣に発破をかけていた。

「他の選手たちにとっては大きなチャンス。こういうチャンスをサブの選手が生かすというのが、2011年に優勝した時もカギになった。そこは他の選手も理解しているし、逆に言うとこのチャンスをつかまなければいけないと思う」

　大迫が出場を回避したオマーン戦で代役起用された北川や武藤がチャンスをつかんだとは言い難い。むしろ、エースFWの必要性が改めて浮き彫りになった一戦だ。オマーン戦の翌日、大迫はランニングなど別メニュー調整をこなし、決勝トーナメントに向けて準備を進めている。不動のエースに頼るのはチームとして当然とも言えるが、依存しすぎている傾向が強く、攻撃陣の奮起が期待される。

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