王様ペレがコスタの挑発行為を擁護 「昔なら当たり前…スアレスの方が悪質」

「かみつく方が悪い」

 サッカーの王様と呼ばれる元ブラジル代表の伝説的FWペレが、アーセナルとのダービー戦で相手DFを巧みに挑発し、退場に追い込んだチェルシーFWディエゴ・コスタを「昔なら当たり前」と擁護した。かみつき事件で有名なバルセロナFWルイス・スアレスの方が悪質と主張している。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
 コスタはアーセナルが2人の退場者を出し、チェルシーが2-0で完勝したロンドンダービーで影の主役となった。相手DFコシエルニーの顔面をたたくなどの挑発行為を展開し、口論となったDFガブリエルを逆上させて退場に追い込んだ。主審は挑発行為を見逃していたが、コスタは試合後にイングランドサッカー協会から3試合の退場処分を言い渡された。
 すっかりヒールが板についたコスタは批判を浴びているが、ブラジルからスペインの国籍を取得したストライカーをペレが擁護している。
「聞いてほしい。自分にとってこれは当たり前のことだった。私は厳しいマークにずっと苦しみ続けてきた。彼は本当にいい選手だ。誰もが知っている。これは一瞬のことだ。ルイス・スアレスのような誰かにかみ付くストライカーの方がこれよりもっと質が悪い」
 ペレが現役時代は、挑発行為など日常茶飯事だったという。DFやマーカーからキャリアを通じて挑発されてきたという王様にとっては、コスタのヒールっぷりなど取るに足らない様子。それよりもアヤックス、リバプール、そして、昨年にブラジルW杯の舞台で相手にかみついているスアレスが悪質と断罪している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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