名手デル・ピエロ、「1.10」のメモリアルなハットトリックに再脚光 「ボンバー王になった」
06年1月10日のフィオレンティーナ戦で3点を挙げ、ユーベの歴代得点数で単独トップに
元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロは、現役時代に長らくユベントスのエースとして君臨した。その現役生活のなかで、「1月10日」は特別な1日でもある。イタリアのスポーツメディア「V・スポルト」が、13年前の2006年を振り返っている。
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デル・ピエロは、1月10日に当時のコッパ・イタリアでフィオレンティーナとの試合を控えていた。その時点でのユベントスにおける通算ゴール数は182ゴールで、歴代最高記録を保持していた1940年代から60年代に活躍した名手ジャンピエロ・ボニペルティに並んでいた(ボニペルティの得点数には179ゴールなど諸説あり)。
そのボニペルティは、現役引退後にユベントスの会長も務めた。そして、セリエBパドバの神童として名を馳せ始めたデル・ピエロを発掘し、1993年の獲得に動いた当時の会長こそボニペルティだった。
そして迎えたフィオレンティーナ戦、デル・ピエロはハットトリックの活躍でチームを4-1の勝利に導き、ユベントスの歴代得点数で単独トップに立った。記事でも、「デル・ピエロはユーベのボンバー(点取り屋)王になった」と伝えている。その後のデル・ピエロは2012年までユベントスでのプレーを続け、その通算得点数は289ゴール(セリエAは181ゴール)を数える。今でも歴代2位はボニペルティが保持していることからも、いかに他の追随を許さない記録であるかがうかがい知れる。
今でもユベントスはイタリア屈指の名門として、リーグ7連覇を果たすなど黄金期を築いている。今季はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの加入でここ数年よりもさらに注目度も高い。
それでも、ユベントスという伝統あるクラブの記録には、イタリアを代表する“ファンタジスタ”の名前が消えることはない。13年前の1月10日は、名実ともに過去の名手からデル・ピエロがユベントスの顔になった1日だった。
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