ベルギー代表監督、レアル移籍渦中のアザールに言及 「今のクラブで自らを再発見できる」
マルティネス監督はビッグクラブであるレアル移籍で生じるデメリットを指摘
2018年、ロシア・ワールドカップ(W杯)でワールドクラスの実力を示したのがチェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールだ。ゴールに直結する能力の高さは今季、所属クラブでも存分に発揮している一方で、レアル・マドリードへの移籍の噂が常に出回っている。それについて言及したのはベルギー代表のロベルト・マルティネス監督だ。
アザールはチェルシーとの契約が2020年6月まで。そのため、移籍金が発生する2019年夏の段階でレアルへと移籍する意欲が高まっていると報じられている。レアルにとってはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍によって前線のスーパースターを失ったなか、是が非でもほしいところだが、チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督がそれを阻止しようと動いている。
これについては、ベルギー代表で長年にわたってアザールを見てきたマルティネス監督にとっても、看過できないものとなる。ベルギー紙「HLN」のインタビューに指揮官はこのように答えたという。
「新たな挑戦が彼にとっていいものか分からない。チェルシーが彼らをどれだけ愛しているか知っているし、サッリとの間にもケミストリーがあり、チェルシーで自分自身を愉しんでいて、規格外のレベルに達した。新たな“プロジェクト”が彼に適合するかは不透明だ。私自身は彼が今のクラブで自らを再発見できると思う」
チェルシー以上に強烈なプレッシャーにさらされるレアル移籍は、デメリットがあることを指摘した。それでも世界ナンバーワンクラブであるレアルの一員になりたいとの思いを持つのは、世界有数のスキルを持つフットボールプレーヤーなら自然なことだろう。
果たしてアザールは2019年、どのような決断を下すのか。ピッチ外での動きにも注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)