引かれ合う“最強の二人” サッカーの母国を導くルーニー&ケイン

次代を担うストライカー

 イングランド代表の主将FWウェイン・ルーニーが、代表チームの後輩FWハリー・ケインについて「イングランドにとって偉大な選手となるだろう」と、その将来性に太鼓判を押したと、英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 昨季は所属のトットナムで公式戦で31得点と、イングランド人最多得点を記録したケインだが、今季ここまではリーグ4試合でノーゴールとなっている。
 しかし、ルーニーはケインが6日のサンマリノ戦、8日のスイス戦と代表2試合連続得点を挙げたことで、得点感覚を取り戻すだろうと後輩ストライカーを支持している。
「この2得点で 彼は楽になったはずだ。彼はまだまだ若手ということを理解しなければいけないよ。彼がプレミアリーグで活躍したのは1シーズンだけで、辛抱することも必要だ。練習を見ていれば彼がクオリティーを持ったプレーヤーだということは分かるだろう。彼は生粋のゴールスコアラーだ」
 現在29歳のルーニーは、イングランド代表として107試合出場を誇る。主将も務め、今後もチームの中心であることに疑いの余地はなさそうだ。だが、当の本人は絶賛したケインをはじめとした若い力の台頭を目の当たりにし、「自分の居場所について心配しなければならない」と気を引き締めている。
「自分のポジションを確保するため、毎日トレーニングしている。歳を重ね、たくさんの試合をこなしてきたことで、( 高いレベルを)維持していくことの必要性に気付いた」
 決して自分の立場におごらず、たゆまぬ努力を続けるルーニーは、ケインにとっても「偉大なる模範的存在」となっている。

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