ユベントス対インテル、語り継がれる疑惑判定 当時の主審が主張「VARで見ても私が正しい」
98年の対戦で生まれた疑惑の判定、当時審判のチェッカリーニ氏が持論を展開
イタリア・セリエAでは現地時間7日に“イタリア・ダービー”と呼ばれるユベントスとインテルの大一番が予定されているが、過去の同カードで現在まで語り継がれる疑惑の判定を下した当時の主審が「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で見ても私が正しい」と持論を展開した。イタリアラジオ局「CRC」で語っている。
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1998年のユベントス対インテルは1-0でユベントスが勝利したなか、物議を醸した。問題となったのは、当時インテルのエースだった元ブラジル代表FWロナウドが、ユベントスのDFマルク・ユリアーノにペナルティーエリア内で倒された場面だった。ドリブル突破に掛かるロナウドはユリアーノの背後にボールを運んだが、ユリアーノはロナウドの体に向かって突進して倒している。
現在でもイタリアで審判の誤審が話題になる際に必ずと言っていいほどにピックアップされるシーンだが、この試合で主審を務めたピエロ・チェッカリーニ氏はファウルをしたのはロナウドのほうだという持論を展開している。
「これについては話したことがあるが、聞いたことのない人もいるのだろう。言いたいことは、今日になって改めてこのシーンを見ても私が正しいと確信している。もし、この当時にVARがあったとしても、映像を確認するために呼び出されることすらされない。私が正しい。もしそれでも見直しを要求されたら? ロナウドがユリアーノを倒している。あなたたちが言い続けているのとは逆だ」
このプレーについては、すでに引退しているユリアーノもたびたびインタビューを受け「みんなあのプレーのことばかり聞く。他に良いプレーもしてきたはずなんだけど」と語ったことがある。
イタリアでの世論ではミスジャッジとされているが、チェッカリーニ氏は信念を曲げるつもりはない。今季のダービー初戦では、こうした疑惑の残らない試合が望まれる。