ハリルジャパンの閉塞感に風穴を開ける切り札に 原口の示す可能性とは

ハリル監督は多様性に期待「色々なポジションをやらせたい」

 ヘルタでは、左右どちらかのサイドでプレーしている。浦和ユースでは左サイドに張り出してドリブルでカットインしてミドルシュート、というストロングポイントを発揮してプロへの切符をつかんだが、フォルカー・フィンケ監督時代にはスタートポジションこそ左サイドだったものの、かなり流動的なサッカーを学んだ。ゼリコ・ペトロヴィッチ監督時代にはユース時代と同じようなプレーをしていたが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下では1トップやシャドーを経験し、中央でのプレーを身に付けた。そうした素地がプレーに垣間見えるからこそ、ハリル監督は「色々なポジションができる」と感じたのだろう。
 カンボジア戦での原口は右サイドでの起用だった。得意とするサイドとは逆になるが、「今日の感じだと、どっちのサイドでも大丈夫。左足でもシュートできるし、右も問題ない。バリエーションは増えている」と問題なく順応したという手応えを得ている。代表チームにおける原口の現状は、彼の言葉のとおり短い時間で結果を出していかなくてはいけないもの。しかし、ハリル監督の中で起用法で選択肢が多いことは、代表チームに生き残っていく上でアピールポイントとなる。実際のところ、「サイドでも中央でも考えてくれている。どっちでも準備はしていたし、どっちでも仕掛けようと思っていた」と、準備段階では様々なポジションで起用される可能性があったことを明かした。
 とはいえ、カンボジア戦の3得点は全て先発出場の選手が決めたもの。「3-0になってから交代したから、誰か一人決めたかった。チャンスはあったから、決めないと。次またチャンスをもらったら、時間が短くても点を獲りたい。それが自分のアピールになるし、チームのためにもなる」と、交代出場した選手が結果を出すことの大切さを語る。
 確かに本田圭佑(ACミラン)、香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)といった、長年代表チームの攻撃陣を支えている選手たちの壁は厚い。閉塞状態にあるハリルジャパンの前線に風穴を開けて、次の世代が主力の牙城を崩していくようなプレーを見せなければ、代表は成長していかない。原口の鋭利なドリブルと強烈なシュートにはその期待が集まる。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング