スペインかブラジルか  サッカー界の親子鷹アルカンタラ兄弟の運命の分岐点

ラフィーニャ「残念ながら僕の説得は実らなかった」

 チアゴはすでにバルセロナを飛び出し、恩師”ペップ”・グアルディオラ監督率いるドイツのバイエルン・ミュンヘンでプレーしている。この兄弟はクラブと代表の双方で敵として戦うこととなった。そして、チアゴが”ラ・ロハ”の愛称を持つスペイン代表を選んだ際、ラフィーニャは父親と共に説得したことも明かしている。
「彼は自分の決断に満足している。でも、父と僕はいつもチアゴにブラジル代表としてプレーさせようとしていたんだ。でも、残念なことに僕らの説得は実らなかった」
 昨季のUEFAチャンピオンズリーグ準決勝の第1戦バルセロナ対バイエルンでは直接対決が実現しているこの2人。共にワールドカップ(W杯)優勝経験を持つスペインとブラジルという強豪国でプレーするだけに、近い将来にはこの2人が世界一を懸けた舞台で激突する日が来るのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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