選手に“報復キック”で厳罰の元主審、10カ月越しの釈明 「蹴り飛ばしたいわけでは…」

現場とメディアに反応の差があったと証言「私も人間だ。痛みや恐怖も感じた」

 このシャプロン氏の行動は後に大きな波紋を呼んだ。フランスサッカー連盟(FFF)からは6カ月間の職務停止処分が下され、現役ラストシーズンを明言していた同氏はそのまま審判としてのキャリアを終えていた。

「私は彼を蹴り飛ばしたいわけではなかったんだ」

 不本意な形で身を引くことになったシャプロン氏。騒動から10カ月が経った今、改めて当時のことを振り返った。

「残念なことをした。私はあの試合、あの状況でキャリアを終えることになった。私はこれまで1500試合もの試合でレフェリーを務めてきた。それがあの瞬間の、単なる反射的な行動で終わりを告げた。受け入れるのは難しい。私も人間だ。痛みや恐怖も感じた。疲れていた。攻撃的な意図はなかったんだ」

 カルロスを意図的に蹴ったわけではなく、あくまで反射的に蹴ってしまったと釈明しているシャプロン氏。彼の行動に対し、現場とメディアとでは反応に差があったとも話している。

「選手や監督たちは『OK。彼はミスを犯した。それで?』という反応だった。だが、メディアやソーシャルメディアでは大ごとになった。レフェリーがあのようなことをしてはならないからね。私もそれに同意し、謝罪した」

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