“アグレッシブ”な日本代表が直面する「アジアの壁」 指揮官が11月2連戦に求めることは?

森保監督は、アジア制覇へ向けた“最終テスト”で手応えをつかむことができるだろうか【写真:田口有史】
森保監督は、アジア制覇へ向けた“最終テスト”で手応えをつかむことができるだろうか【写真:田口有史】

「相手を崩す、相手に勝るためにどういうことが必要かを学べる」

 森保ジャパン発足以降の日本は、9月のチリ代表戦が北海道地震の影響で中止となったことで、コスタリカ代表(3-0)、パナマ代表(3-0)、ウルグアイ代表(4-3)というロシアW杯出場国と戦い3連勝。特に南米の強豪ウルグアイとの一戦では攻守にアグレッシブなゲームを展開し、2列目に入ったMF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)ら若手アタッカーは積極的に仕掛けて、縦のスペースを次々と突いていった。

 チームとしての連動した守備から、スピードとコンビネーションを生かした攻撃へ。躍動感あふれるサッカーは観る者を魅了するものだったが、同じようなサッカーを来年1月、UAEの地で貫けるほどアジアは甘くない。

 対戦相手はおそらく、自陣深くに引いて守りを固め、日本が焦れたところでカウンターを仕掛けてくるはず。相手ゴール前にスペースがなく、ボールを“持たされる”展開となるゲームを、本番前最後となる11月20日のキルギス戦で体感できる可能性が高いことは、2大会ぶり5回目のアジア制覇を狙うチームにとって、森保監督の言う「対応力」を学ぶ点で大きいだろう。

「これまで通りにアグレッシブにプレーしてほしいが、相手を崩す、相手に勝るためにどういうことが必要かを学べる。アジアカップへ向けての良いシミュレーションになると思う」

 10月シリーズで南野や堂安ら新世代の選手と、DF吉田麻也(サウサンプトン)、FW大迫勇也(ブレーメン)らロシアW杯の主力メンバーが融合を果たし、ほぼ同じ顔触れで臨む11月の2連戦。“継続路線”を選択した森保監督は、アジア制覇へ向けた“最終テスト”で手応えをつかむことができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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