“アグレッシブ”な日本代表が直面する「アジアの壁」 指揮官が11月2連戦に求めることは?

日本代表MF堂安【写真:田口有史】
日本代表MF堂安【写真:田口有史】

南米勢のベネズエラ、アジア勢のキルギスと戦う11月シリーズ 森保監督「全く違う戦いになる」

 日本代表を率いる森保一監督は7日、11月16日のベネズエラ代表(大分)、20日のキルギス代表(豊田)とのキリンチャレンジカップ2連戦に向けた招集メンバー23名を発表した。来年1月のUAEアジアカップ前の最後のテストマッチに向けて、指揮官は今回の2試合が「全く違う戦いになる」と予想。特にアジア勢のキルギスとの対戦は、本番に向けた「良いシミュレーションになる」としたうえで、日本には「対応力が求められる」と語った。

 1998年フランス・ワールドカップ(W杯)に初出場して以降、日本代表は6大会連続で本大会出場を果たすなかで「アジアの強国」としての地位を築いていった。そのなかで歴代の日本代表監督が頭を悩ませてきたのが、「アジア」と「世界」を相手にした際に求められるサッカーの質が異なるというものだ。

 2018年ロシアW杯で西野朗監督(当時)をコーチとしてサポートし、2大会ぶりのベスト16進出という“成功体験”を獲得した森保監督の頭の中には、おそらく世界の強豪を相手にした際の戦い方がはっきりと描かれているはずだ。その一方で指揮官自身も、U-21日本代表を率いて臨んだ今年1月のU-23アジア選手権や今夏のアジア大会で、アジア勢との一戦での難しさを実感している。

 今回の11月シリーズで対戦する南米勢のベネズエラはFIFAランク29位で、一方のアジア勢であるキルギスは同90位。同50位の日本から見れば、真逆の立場で迎える2試合となる。森保監督も「全く違う戦いになる」としたうえで、特にキルギス戦に向けては「アジアでの戦いということを想定できる試合ができると思う。まだしっかりと分析していないが、全く別の試合をしていかなくてはいけない」と語り、次のように続けた。

「これまで選手たちは非常にアグレッシブに、個人としてもチームとしても力を発揮する良いトライをしてくれた。今回の試合の中で、アジアの戦い方とそれ以外の戦い方は別々の戦いをしなければいけないという点で、対応力が求められる」

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