森保監督、“A代表経験者”の伊藤達哉に経験還元を期待 「東京五輪世代の選手に刺激を」

ドイツのハンブルガーに所属するMF伊藤達哉【写真:Getty Images】
ドイツのハンブルガーに所属するMF伊藤達哉【写真:Getty Images】

9月シリーズでA代表に初招集された伊藤に、U-21日本代表の“刺激役”を求める

 2020年東京五輪をターゲットとするU-21日本代表は11月11~21日のドバイカップU-23に臨むが、森保一監督は11月のA代表メンバーと同時にメンバーを発表した。同大会は横内昭展監督代行の下で臨むが、森保監督は質疑応答で9月のAマッチウィークでA代表入りした伊藤達哉(ハンブルガーSV)の名を挙げ、期待を口にした。

「U-21の活動としては直近のアジア大会で準優勝できたこと。そこには自信を持ってほしいと思うが、自信が過信にならないように、もっともっと高めていくこと」

 森保監督はこのようにU-21日本代表に対してメッセージを送った。メンバーの顔ぶれを見れば、この世代トップの有望株が揃ったと言って差し支えないだろう。

 ルヴァンカップ決勝で鮮やかな決勝ミドルを決めたMF杉岡大暉(湘南)に、所属クラブでレギュラー争いに割って入っているDF板倉滉(仙台)、DF橋岡大樹(浦和)、MF三好康児(札幌)、U-19アジア選手権で個の力を見せたMF久保建英(横浜F・マリノス)、今夏のアジア大会で結果を残したMF岩崎悠人(京都)やFW上田綺世(法政大)……、母国開催の五輪を目指すメンバーの中軸候補が並ぶなか、伊藤も選出された。

 伊藤はドイツのハンブルガー2年目を迎え、今季はブンデス2部で8試合に出場。昨季も不振にあえぐチームのなかでチャンスメイクし、その期待値は高い。森保監督もその才能に注目しており、新体制となった9月シリーズにはA代表に招集。地震の影響でチリ戦が中止になったこともあり出場こそならなかったが、森保監督は敢えて名前を挙げてこう話している。

「A代表を経験した選手がアンダー世代の活動に入ることでも、東京五輪世代の選手に刺激を受けてもらいたい。伊藤達哉に関しては、その経験をUAE遠征で発揮してもらいたい」

 A代表とU-21代表を兼任しているからこそ、森保監督が不在でも伊藤達哉が伝えられることはあるだろう。小柄ながらドイツで日々成長するアタッカーが、三好や岩崎、久保ら同世代のアタッカーをいかに刺激するか。今回のドバイ遠征はチーム融合と競争を並行する貴重な機会となりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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