バロテッリのミラン移籍は厄介払い!? リバプールがレンタル料ゼロで年俸半額補てん

1年前の30億円移籍から悪童の価値は大暴落

 ACミランは、リバプールからイタリア代表FWマリオ・バロテッリを獲得することで合意に達した。だが、その移籍条件が話題になっている。地元テレビ局「スカイ・イタリア」が報じている。
 悪童は、昨季1600万ポンド(30億円)の移籍金でミランからリバプールに移籍した。だが、リーグ戦わずか1得点という衝撃的な不振に終わった。同僚のPKを奪い、ソーシャルメディアで物議を醸すなど、ピッチ内外でのトラブルは相変わらずで、ブレンダン・ロジャース監督からも戦力外を通告されていた。健康にも関わらず、プレシーズンからオーストラリアツアーに帯同すら許されず、リザーブチームの若手と調整を余儀なくされていた。練習場で同じく戦力外だったDFホセ・エンリケとセグウェイで散歩する姿が話題になっていた。
 そんな悪童の移籍の条件は、なんとレンタル料ゼロ。リバプールは年俸の半額を補てんするという完全なる厄介払い状態となっている。ミランも完全移籍に向けて保有権を買い取るオプションを盛り込んでいないという。シルビオ・ベルルスコーニ会長が昨年、「腐ったリンゴ」と毒づいたバロテッリに対する評価の低さが浮き彫りになっている。
 カルロス・バッカ、ルイス・アドリアーノの2トップなど大型補強に出たミランは、開幕戦で成す術もなくフィオレンティーナに0-2で敗れている。圧倒的なポテンシャルとパワーとは裏腹に、チームの和を崩壊させる可能性もあるバロテッリ。見放された悪童はミラノに凱旋(がいせん)し、日本代表FW本田圭佑と前線で再びコンビを組むのか。そして、ミラン浮上の意外な切り札となるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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