G大阪が快進撃を見せる理由 ボランチ4選手の数値を徹底比較、突出していたのは…

ボランチ4人のなかで、今野の守備面での数値は突出している。(※最多を青、最少を赤で表示)【表:Evolving Data】
ボランチ4人のなかで、今野の守備面での数値は突出している。(※最多を青、最少を赤で表示)【表:Evolving Data】

突出した数字を誇る今野の守備

 データ分析会社「InStat」によれば、遠藤以外の4人のデータを見ると([表1]参照)、マテウスは1試合平均のシュート本数(1.6)やドリブル成功数(3)、デュエル勝利数(8.8)などで存在感を発揮している一方、ボールロスト(2)やファウル数(1.8)が4人の中で最も多く、守備陣に負担をかける傾向にあったことが分かる。

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 逆に宮本監督の就任とともに抜擢された高は、比較的守備に重きを置いた数値となったが、他の選手と比べて目立った項目が少ない。高江は被ドリブル突破数(0.9)やロスト数(0.4)は少なかったものの、タックル(0.3)やデュエル勝利数(1.3)など球際の攻防において、他選手に比べて数値が低かった。

 そして今野は、攻撃面で大きな特徴はないものの、守備面ではタックル数(2.4)やクリア数(2)が4人の中で最多、ロスト数(0.2)や被ドリブル突破が最少など、突出した数値が多い。今野の相手ボールホルダーに対する素早い寄せと球際の強さに加え、ピンチの芽を摘む危機察知力の高さが、遠藤の守備面の負担を大きく減らしていることは間違いない。長年コンビを組んできた二人の間には阿吽の呼吸があり、中盤の底に生まれた安定感が遠藤のゲームメイク力を高めるというポジティブなサイクルを生み出しているのだろう。

 大混戦となっている残留争いの行方は不透明だが、この経験豊富なボランチコンビがピッチに立っている限り、G大阪は大崩れすることなくJ1残留という成果をつかむのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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