日本代表CBで異例の“10代先発デビュー” 19歳の冨安がポジション争いに加わる意義

吉田はCBの若手台頭を切望「他に比べて競争が少ないので、もっと突き上げが必要」

 ロシアW杯のCBは30歳(大会中は29歳)の吉田と25歳の昌子源(鹿島アントラーズ)がレギュラーを務め、31歳の槙野とリオデジャネイロ五輪世代の23歳・植田直通(セルクル・ブルージュ)がバックアップだった。最も若い植田は3人の牙城を崩せておらず、コスタリカ戦で先発起用された同世代の三浦弦太(ガンバ大阪)も競争に割って入れるほどのインパクトは残せていない。こうした“CB事情”を考えても冨安のデビューは、近未来に訪れるであろう世代交代に向けて一つの光明になったと言えるだろう。

 パナマ戦は出番がなく、ベンチから戦況を見守った吉田は若手を多く起用した一戦について「正直プレー自体見るのは初めての選手もいた」と前置きしつつ、「僕が思っている以上にやれるなと感じた」と、個々のポテンシャルの高さを評価。そして、サイドにMF伊東純也(柏レイソル)やMF堂安律(フローニンゲン)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)らが台頭しているように、CBにも若手が必要だとの見解を述べた。

「CBは他のポジションに比べて競争が少ないので、もっともっと突き上げが必要。僕自身も、そういう競争のなかで成長すると確信している。僕のためにも競争は激化したほうがいい」

 パナマ戦後、冨安自身は「1試合やっただけだし、これでどうこうとはならない」と冷静に自らの立場を分析したが、19歳の逸材への期待はいやがうえにも期待が高まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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