堂安律は「売らない」 フローニンゲンCEOがオファー拒否を明言「後悔していない」

フローニンゲンのMF堂安律【写真:Getty Images】
フローニンゲンのMF堂安律【写真:Getty Images】

ナイラント氏がCSKAからのオファーの舞台裏を告白「売るのが賢明でないのは明白」

 オランダ1部フローニンゲンの日本代表MF堂安律は、海外挑戦2年目のシーズンを迎えている。チームは開幕8試合で1勝1分6敗と昇格/降格プレーオフ圏の17位に低迷しているが、クラブCEOのハンス・ナイラント氏は「ドウアンは重要な選手。我々は売らない」と日本人アタッカーに最大限の評価を与えている。オランダのサッカー専門サイト「VoetbalPrimeur」が報じた。

 堂安は今季リーグ開幕戦のフィテッセ戦(1-5)でチーム第一号となるゴールをマーク。開幕から全8試合でスタメン出場を果たし、9月には日本代表にも初選出された。しかし、一方でチームは苦戦を強いられ、ここまで得点数はリーグ最少の4、失点も15とわずか1勝にとどまっている。

 クラブ首脳はこの窮地を救ってくれる選手の一人が堂安だと考えているようだ。記事では、CEOのナイラント氏が今夏にロシアの強豪CSKAモスクワからあったとされるオファーについて言及。衛星放送「FOXスポーツ」のテレビ番組「De Tafel van Kees」で堂安を売らなかったと非難されているというが、「私は後悔していない」と断言している。

「それ(CSKAのオファー)は400万ユーロ(約5億2000万円)を大幅に上回り、800万ユーロ(約10億5000万円)に達していた。移籍市場で使えるシリアスな金額だ。でも、このタイミングでは不可能だった。ドウアンは非常に素晴らしいフットボーラーで重要な選手だからね。我々は売らない。過去には、選手をあまりにも早く売りに出したと批判を受けてきた。今、我々はドウアンのような選手を抱えることができ、売るのが賢明な判断でないのは明白だ」

 フローニンゲンは今年4月、J1ガンバ大阪から期限付き移籍の身だった堂安に対して買い取りオプションを行使し、移籍金200万ユーロ(約2億6000万円)で2021年までの3年契約を締結。CSKAモスクワから“購入金額”をはるかに上回る額を提示されながら、「重要な選手」と位置付けてオファーを拒否していた。20歳の日本人アタッカーは、その期待に応え、苦しむチームを救うことができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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