韓国メディアも“本田采配”に興味津々 初陣黒星も「監督に必要なマインドを持っている」
カンボジア代表での初采配に注目、無報酬での監督業には好意的
元日本代表MF本田圭佑が10日、カンボジア代表の実質的な監督として、マレーシア代表との国際親善試合で初采配をふるった。
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韓国メディアもこの試合に注目。オーストラリアのメルボルン・ビクトリーに所属する現役選手でもある本田が、同代表のゼネラルマネジャーとしてベンチに入ったわけだが、どのような指揮を執ってチームをコントロールするのかは、韓国でも話題になっていた。
試合に1-3で敗れたことについて、ニュース総合サイト「クキニュース」は、「本田は4日、カンボジア代表に合流した。選手たちの力を確かめ、トレーニングも指揮した。しかし5日という準備期間は、東南アジアの強豪マレーシアと対戦するには時間が足りなかったようだ」と伝えた。
また、総合ニュースサイト「インサイト」は、本田が試合後に「すべての結果の責任は自分にある。今回の逆転劇を絶対に忘れない」と語ったことについて、「監督として必要なマインドを持っている人物であることが分かるコメント」と報じ、選手に敗戦の責任がないことを強調したことについて高く評価していた。
本田がカンボジアサッカー発展のために、無報酬で監督業をしていることは、韓国の多くのサッカーファンにも知るところで、こうした挑戦に対しては好意的な意見が多い。
“本田監督”の初采配は敗戦となったが、10月16日にシンガポールとの親善試合が控えており、そこで初勝利を手にできるのか。韓国メディアでも引き続き注目されそうだ。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。