森保監督のチーム作りは“トルシエ&アギーレ方式”? 固めすぎずに大枠を作れるか

11日に国際親善試合コスタリカ戦を控える森保ジャパン【写真:Football ZONE web】
11日に国際親善試合コスタリカ戦を控える森保ジャパン【写真:Football ZONE web】

アジア大会では一貫して3-4-2-1 「形」を固定した方が選手はテストしやすい

 函館の夜景を満喫するつもりでいたら、突然猛烈な雨と雷に見舞われて中止。仕方なく早寝したら午前3時に携帯がけたたましく鳴り始めた。函館はそんなに強い揺れではなかったが、電気は来ておらず非常灯だけがついている。道路の信号も全て消えていた。

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 インターネットで情報を収集してみると、札幌の方が被害は大きいらしい。道路も通れないし電車も動かない。電力の早期回復の見込みはなさそうだったので、チリ戦はおそらく中止になるだろうと判断、早朝に羽田へ引き返すことにした。

 道路が空いていたせいだろうが、信号がないので函館空港にはすぐ着いた。時々警官が交通整理にあたっている。車が多くない限りでは、信号がない方がずっと早いのだと気がついた。ドライバーも信号がないので、交差点では譲り合いの精神でスムーズだった。

 森保一監督の率いる日本代表の初戦は震災によって中止となったわけだが、フレッシュな顔ぶれの日本が、強豪チリを相手にどんな試合ができるか見られなかったのは少し残念ではある。森保監督は五輪代表監督を兼ねている。五輪の強化をA代表にもつなげていこうという意図だろうから、今後も若い選手が入ってくる可能性は高そうだ。当面は若手中心に、いろいろな選手を招集するのではないだろうか。

 アジア大会で準優勝したU-21日本代表では、3-4-2-1システムを一貫して使っていた。森保監督がサンフレッチェ広島で使っていた可変システムであり、おそらく代表チームでも同じだろう。センターバックがサイドバックになったり、サイドバックがウイングになるなど、複数のポジションをこなす資質が問われるので、ピッタリはまる人とフィットしない人が出てきそうだが、監督としては手慣れた形だ。言い方を変えると、現段階ではそれほど選手に合わせる気がないのだ。

 アジアカップ、東京五輪、ワールドカップ予選といった公式戦はともかく、現時点は選考がメインなのでこれでいいと思う。形を一定にして、代表がどういうシステムで、どういうサッカーをやるのかを明確にしておいた方が、招集される選手にとってイメージを持ちやすい。選手に合わせてオーダーメイドにしてしまうと、選手が代わるたびにサッカーが変わってしまう。今は様々な選手を試したいのだから、逆に形は固定してしまった方がいいのだ。

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西部謙司

1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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