14度目の正直、初勝利のベンゲルが反論 「我々は何も放棄していない」

プレミアの主役たち

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は2日、チェルシーと対戦したコミュニティー・シールド(1-0)後、対戦相手のジョゼ・モウリーニョ監督から「哲学をドレッシングルームに置き去りにした」という発言を受けるも、即座に反論した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
 昨季のリーグ王者チェルシーを率いるモウリーニョ監督は、昨季FAカップ王者のアーセナルは守備に徹し、カウンターアタックに頼った戦い方をしたとコメントした。しかし、アーセナルで20年目のシーズンを迎えるフランス人指揮官は、これに反論した。
「我々は何も放棄していな い。今日我々が守備的になったのは、心理的な障害があったからだと思っている。選手たちの頭の中には、チェルシーという対戦相手のことが頭に残っていたからだ」
 ベンゲル監督は、昨季のプレミア王者を相手に、守備的に振る舞うことが哲学を放棄したことになるとは考えていないようだ。
 この試合、ベンゲル監督は通算14度目の対戦でモウリーニョ監督を相手に初勝利を挙げた。65歳の名将は、そのことについて「個人的には気にしていなかったが、記者会見では常に触れられていたから、チームに影響を与えたかもしれないね」と振り返っている。そして、チームのパフォーマンスは勝利に値したと評価している。
「我々は自分たちの哲学を投げ出したりはしていない。勝利を望んでいた し、勝利に向かう姿勢を示していた。非常に誇りに思うよ」
 ライバルチームの指揮官からの指摘に、すぐさま反論したベンゲル監督。イングランドではもはやお馴染みとなったモウリーニョ、ベンゲル両監督による舌戦は今年も注目を浴びそうだ。8月8日にはついに新シーズンの幕開けを迎える。今季、両者の間ではどのようなドラマが繰り広げられるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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